広島東洋カープからドラフト3位指名を受けた近畿大学の勝田成選手(22)が11月18日、、大阪市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金5000万円、年俸1000万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。身長163センチとNPB現役選手の中で最も小柄な体格となる内野手だが、その志は誰よりも大きい。「100安打」と「新人王」、そして将来的には母校のレジェンド・岡田彰布氏を超える「2000安打」という壮大な目標を掲げた。
「新人王への近道」1年目から100安打を照準に
プロの門を叩く勝田成選手が、具体的な数字を掲げて決意を表明した。「新人王を獲るには100安打がひとつの近道かなと思っている」。まずは1年目の目標として「100安打」と「無失策」を設定。守備と打撃の両面で即戦力として貢献し、一生に一度の栄冠をつかみ取る算段だ。
近畿大では1年秋からレギュラーを獲得し、計6度のベストナインを受賞。2年春からは6季連続で打率3割以上をマークし、リーグ通算106安打を積み上げた安打製造機だ。現在はコンタクト率を高めるため、甘い球を1球で仕留める練習を徹底している。
小さな巨人、レジェンド・岡田彰布超えの野望
勝田選手の母校・関大北陽高校の偉大なOBといえば、元阪神タイガース監督の岡田彰布氏だ。直接の面識はないものの、勝田選手が高校3年時の夏には、岡田氏が毎試合応援に駆けつけていたという縁がある。
「追い越せたら一番いいんですけど、少しずつ近づいていきたい。結果を残していって2000安打を打ってというのが自分の目標設定の中にある」。偉大な先輩も成し遂げられなかった名球会入りという夢に向け、身長163センチの「小さな巨人」が第一歩を踏み出す。
ライバル・金丸との再戦を熱望
関西学生野球リーグでしのぎを削ったライバルの存在も刺激になっている。中日ドラゴンズからドラフト1位指名を受けた金丸夢斗投手だ。大学時代に対戦を重ねた好敵手に対し、「プロでもう1回戦って、打席の中で楽しみたい」と再戦を心待ちにしている。
パワー型の選手が多くなったプロ野球で、小柄ながら二塁手でチームの優勝に貢献する阪神の中野選手のように、安打で突破口を開き、二塁手として忍者・菊池選手のポジションを奪う選手になりたい。
勝田成 プロフィール
- 氏名: 勝田 成(かつだ・なる)
- 所属: 近畿大学(22歳)
- 出身: 大阪府大阪市(関大北陽高卒)
- ポジション: 内野手(二塁手・遊撃手)
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 163cm、72kg
- 主な特徴や実績: 身長163cmはNPB現役最小兵。小柄ながらパンチ力と巧みなバットコントロールを兼ね備え、近大ではベストナインを6度受賞、リーグ通算106安打を記録した。2025年ドラフト会議で広島東洋カープから3位指名を受ける。









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