今秋のドラフト候補で、プロ志望届を提出していれば上位指名の可能性もあった滝川高校(兵庫)の新井瑛太選手(3年)が、東都大学野球の王者・青山学院大学に合格したことがわかった。最速153キロの直球と高校通算15本塁打を誇る「投打二刀流」の逸材は、プロ志望届を提出せずに大学進学を選択。大学球界最高峰の環境でさらに実力を磨き、4年後のドラフト1位指名と「即戦力の二刀流」でのプロ入りを誓った。
プロ注目も「進学」決断、二刀流継続へ
新井瑛太選手は、高校1年秋に外野手から投手に転向すると、わずか1年半で球速を150キロ台に乗せて急成長を見せた。3年春には侍ジャパンU18代表候補合宿にも招集され、NPBスカウトから熱視線を浴びてきた。
プロ志望届を提出すれば、ドラフト会議では上位指名の可能性高かったと思うが、「打者での実力と高校から始めた投手の可能性を捨てたくない」と話し、二刀流が共に大成するまでプロ入りはせずに、大学でそれを磨く事を決意し、進学を決断した。
戦国東都の王者・青学大で「ドラ1」目指す
進学するのは青山学院大だ。東都大学リーグで6季連続優勝をしており、この秋の明治神宮大会で史上6校目の連覇を達成するなど大学野球界の王者で、ドラフト会議でも3年連続で複数のドラフト1位指名選手を輩出している。新井選手は「スタートラインに立つチャンスはもらえたので、青学からNPBに即戦力の二刀流を目指します」と話し、「質の高い練習をするチームで、二刀流に挑戦させていただきます」と意気込みを見せた。
この夏、全国の高校生投手の中で、一番良い球を投げてきた投手だと思う。それはドラフト1位で指名された延岡学園の藤川敦也投手や、ドラフト2位で指名された大阪桐蔭の森陽樹投手を含めてもだ。その強力二刀流が青山学院大に入学するのは、成長の期待はもちろん、大学野球界でにおいて、MLBのドジャースに使われるDynasty(王朝)を、青山学院大で築く選手になるかもしれない。ハイレベルな環境で心技体を鍛え上げ、4年後、ドラフト1位でプロの門を叩く事を、半ば当然の未来として見守りたい。
新井瑛太 プロフィール
- 氏名: 新井 瑛太(あらい・えいた)
- 所属: 滝川高校(3年)
- 進路: 青山学院大学(東都大学野球連盟)
- 出身: 兵庫県神戸市(明石ボーイズ卒)
- ポジション: 投手・外野手
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 180cm、82kg
- 主な特徴や実績: 最速153キロの剛速球と高校通算15本塁打のパンチ力を兼ね備える二刀流。高校から本格的に投手を始め急成長。4年後のドラフト1位候補として期待される。









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