今春の選抜甲子園に出場した東海大札幌高校(北海道)の主力4選手が、首都大学野球連盟の強豪・東海大学に合格したことがわかった。合格したのは、エースの矢吹太寛投手、高橋英汰投手、鈴木賢有捕手、山口聖夏内野手の4人。「縦じまのユニホームをもう一回着られるのはうれしい」と声を揃え、大学野球の聖地で再び共闘し、4年後のプロ入りを目指す。
左右の143キロ腕、矢吹&高橋の「ダブルエース」
東海大札幌を支えた左右の両輪が、大学でも切磋琢磨する。背番号1を背負った最速143キロ左腕・矢吹太寛投手は、昨秋の時点でプロ志望だったものの、周囲と話し合い大学進学を決断。「すぐに大学で成長を目指すと決めた。プロで活躍するのが目標」と、4年後のドラフト上位指名を見据える。
一方、最速143キロ右腕の高橋英汰投手は「直球とフォーク、その2つだけで抑えられる投手になりたい」と、圧倒的な投球スタイルを追求。「お互いに高め合っていきたい」と、ライバルであり仲間である矢吹投手と共に投手陣を牽引する覚悟だ。
主将・鈴木&切り込み隊長・山口も「頂点」へ
扇の要としてチームをまとめ上げた鈴木賢有捕手は、「2人(矢吹・高橋)と組んで高校でかなわなかった日本一を」と、大学での全国制覇を目標に掲げる。捕手としてプレーするが、高校1年秋は三塁手でプレーするなど、内野・外野も守れるユーティリティー選手だが、大学では捕手としてプレーを希望する。
俊足巧打のリードオフマンで主将を務めた山口聖夏選手は、「1年目から出て4年目で主将。世代を代表する選手になりたい」と話した。小中高で主将を務めたキャプテンシーを持つ。高校1年秋に関東遠征をした時に、東海大2年だった大塚瑠晏選手(北海道日本ハムドラフト3位)といっしょにノックを受けたことがあり、一歩目の速さなどを目の前で見た。まずは遊撃手としてのレギュラー獲得を目指す。
高校最後の夏は支部代表決定戦で敗れ、2季連続甲子園の夢は絶たれた。その悔しさをバネに、慣れ親しんだ縦じまのユニホームで、今度こそ「日本一」の景色を見る。
東海大札幌カルテット プロフィール
- 矢吹 太寛(やぶき たお): 投手・左投左打。最速143キロ。背番号1を背負った絶対的エース。プロ志望から大学での成長を選択。
- 高橋 英汰(たかはし えいた): 投手・右投右打。最速143キロ。直球とフォークで押す本格派。矢吹と共にダブルエースを形成。
- 鈴木 賢有(すずき けんゆう): 捕手・右投右打。主将。強気なリードとキャプテンシーでチームを統率。将来の「世代を代表する選手」を目指す。
- 山口 聖夏(やまぐち・せな): 内野手・右投左打。不動のリードオフマン。小中高で主将を経験した統率力で、大学でも中心選手を狙う。
東海大札幌カルテット東海大合格 ー スポニチ北海道版





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