最速143キロの質の良いストレートを投げ、今夏の静岡大会では、優勝した聖隷クリストファーの怪物左腕と投げ合いを御殿場西のエース左腕・杉本迅投手(3年)が、首都大学野球連盟の名門・日本体育大学に合格したことがわかった。大学経由でのプロ入り」を明確な目標に掲げ、数多くのプロ選手を輩出してきた名門で新たな挑戦をスタートさせる。
左腕対決、高部投手と投げ合いも敗れる
杉本迅投手は、180cm78kgのサウスポーで、しなやかな腕の振りから2200〜2300回転の質の良いストレートを投げ、空振りの奪える最速143キロの直球と、カーブ、スライダーでタイミングを外し、先発として試合を作れるエースとして活躍を見せた。今夏の静岡大会では、初戦の浜松工業戦で9回1アウトまで3安打8奪三振無失点の好投を見せると、磐田西戦では1回2奪三振のリリーフを見せる。
そして4回戦では、前年覇者の掛川西戦で先発し、9回128球を投げて3安打7奪三振で完封勝利でその実力を示した。しかし、中1日で迎えた準々決勝の聖隷クリストファー戦でも先発し7回を3失点(自責点1)にまとめたものの、2年生の怪物左腕・高部陸投手によって味方が1点のみに抑えられ、甲子園には手が届かなかった。
日体大に合格
プロも注目したものの、プロ志望届は提出せずに大学進学を目指していたが、この日、首都大学リーグの強豪・日本体育大に合格した事がスポーツニッポンで報じられた。
「うれしい。ここを通過点に4年間頑張って実力を付け、プロに行きます(スポニチ静岡版)」
とコメントしている
日体大には縁があって、1年時から合計3回、練習に参加していたといい、今回、その縁ある大学へ進学することが決まった。
ポテンシャル高い左腕
杉本投手は今年の1月に、ヤマハの九谷投手コーチに指導を受けると、3月までに球速が5キロ以上アップをして139キロを計測した。そして最後の夏までに143キロを記録するなど、体も180cmと上背がある左腕で、まだまだ潜在能力を見込める投手。大学で大きく成長することが期待される。
御殿場西で培った粘り強さと、左腕特有の角度を武器に、まずは強豪の大学野球チームの中でベンチ入りを掴み、そして3年時にはエースの座を。4年後のプロ入りのためには、そのようなストーリーが必要だ。期待したい。
杉本迅 プロフィール
- 氏名: 杉本 迅(すぎもと・じん)
- 所属: 御殿場西高校(3年)
- 進路: 日本体育大学(首都大学野球連盟)
- 出身: 静岡県
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 180cm78kg
- 主な特徴や実績: 最速143キロの直球を武器とする本格派左腕。3年夏は初戦で完封勝利を挙げるなど活躍。目標は大学経由でのプロ入り。
杉本日体大合格 御西の今夏8強左腕 新天地決定 ー スポニチ静岡版紙面





コメント