2021年に千葉ロッテに育成ドラフト1位で指名された田中楓基投手(旭川実)が、JR北海道硬式野球クラブでプレーすることがわかった。4年間で花開くことができなかった150キロ右腕が、地元に戻って再び話を開かせる。
旭川実で活躍
田中楓基投手は、旭川実業で1年時から140キロを越す速球を投げ、秋には背番号1を付けて投げた。その後、北海・木村大成投手(2021年ソフトバンク3位)などとの投げ合いを演じて北海道屈指の右腕と注目されたものの、3年時には少し制球の課題を見せており、ドラフト会議では育成1位指名だった。
千葉ロッテでは1年目はファームで2試合、2年目には20試合に登板をしたものの、3年目も17試合の登板で防御率4.58と振るわず、3年間で支配下登録を勝ち取ることができずに一度戦力外となった。再び育成契約を結んだ2025年は、ファームで18試合に登板し、防御率こそ3.63と上向いていたが、10月7日に戦力外通告を受けた。
地元へ
現役続行を目指していた田中投手に、地元北海道の、JR北海道硬式野球クラブがアプローチし、入団が決まった。チームは今年夏に5年ぶりの都市対抗本戦出場を果たした。秋は北海道ガスに敗れて日本選手権出場はならなかったものの、主戦として投げられるエースの獲得を目指しており、プロで4年間投げてきて、大学4年と同じ世代の右腕を獲得した。
田中投手も地元に戻り、プロ4年間で経験したことをベースに、高校時の輝きを取り戻す。東京ドームや京セラドームでその投球を見たい。

2021年ドラフト会議、指名選手一覧
2021年のドラフト会議は10月11日に行われ、支配下ドラフトが77人、育成ドラフトで51人の、合わせて128人が指名されました。
前ロッテ 田中楓基 JR北海道で再出発 ー スポニチ北海道版紙面






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