森井翔太郎選手が2025年の1月にアスレチックスと契約し、日本のドラフト1位選手よりも高い契約金だったことが話題となったが、昨年から今年にかけては、超難関企業「ゴールドマン・サックス」の内定を辞退してシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ慶応義塾大学の常松広太郎選手(22)や、フィラデルフィア・フィリーズと契約した誉高校のモレチ・アレシャンドレ投手(18)など、日本のプロ野球(NPB)ドラフト会議で指名漏れとなったアマチュア選手が、海を渡りメジャーリーグ(MLB)球団と契約するケースが話題となっている。
NPBスカウトは「実力不足」と判断
日刊ゲンダイデジタルでは、カブスとマイナー契約をした慶応義塾大学の常松広太郎選手や、フィリーズとマイナー契約をした誉高校のモレチ・アレシャンドレ投手について、セ・リーグのスカウトが、「常松は慶大の4番打者だったが、ウチの球団は調査書も出してもらっていません。パワーがあって、肩もそこそこ強いものの、打撃が粗っぽいうえ、内角球に対応できないのです。モレチは147キロ程度の速球を投げるので指名リストには入れてましたけど、フォームもコントロールも良くない。最終的に指名は見送りました」と評価していたことが書かれている。
また、記事では、「現時点でキズは多くても、化ける可能性はゼロではない。例えばモレチの契約金は、たった1万ドル(約158万円)。プロの育成選手の年俸(240万円)より安いのです。」と話し、「例えば昨年のドラフト前には、メジャー4、5球団が高校生の目玉と言われた石垣元気(現ロッテ)と面談しています。中にはアメリカから4、5人が代わる代わる来日して石垣をチェックしたチームもあって、球団内部で『国際部はカネの使い過ぎだ』と批判されたといいます。」と話している。そして、「選手を獲得するために実力以上の評価をしたスカウティングリポートをフロント幹部に送っているスカウトもいると聞きました。もちろんカブスやフィリーズの話ではありませんが」という事も載せられている。
将来のスター獲得への「布石」
また他にも、ドジャース・大谷翔平選手や山本由伸投手の活躍により、日本球界への注目度はかつてないほど高まっている。ドジャースは二人に高い契約金を支払っているものの、日本人の観客やグッズ販売、そして何より、ワールドシリーズ連覇という大きなものを獲得し、ビジネスとして大成功を収めている。
他の球団も日本人向けのビジネスの拡大と、強さを手に入れるため、阪神・才木浩人投手や巨人・戸郷翔征投手、そしてアマチュア界でも横浜高・織田翔希投手や沖縄尚学・末吉良丞投手らドラフト目玉候補にメジャー球団が熱視線を送っているという。
ドジャースのように多くの日本人がいることで、更に有力な日本人選手の獲得につながる事も期待し、今後もプロアマ問わず日本人選手の獲得に動く可能性もある。いずれにしても、NPBにとっては、MLBスカウトが相手となる戦場へと変わりつつある。
常松広太郎 プロフィール
- 氏名: 常松 広太郎(つねまつ・こうたろう)
- 所属: 慶応義塾大学 → カブス(マイナー契約)
- 特徴: 慶大の4番打者。ゴールドマン・サックスの内定を辞退し渡米。
モレチ・アレシャンドレ プロフィール
- 氏名: モレチ・アレシャンドレ
- 所属: 誉高校 → フィリーズ(マイナー契約)
- 特徴: 194cmの長身右腕。最速147キロ。






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