社会人野球のミキハウスに所属する入社2年目左腕・木下真吾投手(23=富士大)が、左肘内側側副靱帯再建術(トミー・ジョン手術)からの完全復活に向けて順調な回復ぶりを見せている。富士大学4年時に度重なる怪我で一度は野球を諦めかけたが、オリックス1位・麦谷祐介選手ら同期6人のドラフト指名に発奮。拾ってくれたチームへの恩返しとレベルアップを誓い、勝負の2年目に挑む。
「俺ばっかり…」度重なる悲劇と引退の危機
木下真吾投手は日本文理大付属から富士大に進学したが、3年時の全日本大学選手権で左肘を損傷。保存療法とPRP注射を経て4年秋に復帰したが、わずか数試合目の登板で再び靱帯を断裂してしまった。「もう、野球できんかもしれん。俺ばっかりこんな思いせんといけんのやろう(スポニチ)」。両親に電話で泣き崩れ、引退を覚悟した。
しかし、安田慎太郎監督からの「ここで辞めていいのか?」という問いかけや、両親からの「やり残したことは一つもないって言えるん?(スポニチ)」という言葉がかけられると、その年のドラフト会議が、木下選手を野球に踏みとどまらせた。
同期6人のドラフト指名が点火剤、ギプス姿で入社面談
2024年のドラフト会議。同学年の7選手がドラフト候補として注目され、オリックス1位・麦谷祐介外野手、広島2位・佐藤柳之介投手、ソフトバンク3位・安徳駿投手、広島4位・渡邉悠斗内野手が支配下ドラフトで指名されると、坂本達也捕手が巨人の育成ドラフト1位、長島幸佑投手が千葉ロッテの育成ドラフト3位で指名され、育成を含め6人もの選手が指名された。
同期が次々と指名されてプロ入りをしていく姿を見て、「悔しさもありました。そこで野球に向き合う熱がよみがえった(スポニチ)」と話す。手術を受けたあとの11月、まだギプスをした状態でミキハウスの陣田匡人監督と面談。「一緒に野球やろか」という言葉に救われ、入社を決めた。「拾ってもらった」恩義を胸に、1年目はリハビリに専念してきた。
エース桜井の投球術を吸収、東京ドームへ
現在はブルペンでの立ち投げを再開し、出力も7~8割まで回復。大学時代の「全力で向かっていくスタイル」に加え、ミキハウスのエース・桜井俊貴投手(元巨人)から「要所要所でギアを上げる」投球術も学んでいる。
「ケガをする前よりもレベルアップした姿を見せたい(スポニチ)」。不屈の左腕が、チームを2年ぶりの都市対抗出場へと導く。2024年のドラフト会議では、注目された中で唯一指名漏れとなった佐々木大輔選手も東邦ガスでリベンジを目指している。
プロ入りした6人を追って捲りたい。
木下真吾 プロフィール
- 氏名: 木下 真吾(きのした・しんご)
- 所属: ミキハウス(23歳)
- 出身: (詳細データなし)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: (詳細データなし)
- 主な特徴や実績: 最速147キロの直球と抜群の制球力を持つ左腕。富士大時代に2度の左肘故障を経験しTJ手術。同期にプロ入り選手多数。






コメント