プロ野球では巨人と千葉ロッテでルーキーが登板し、共に勝利を挙げる快挙を見せたが、首都大学野球の春季リーグでも、1年生ルーキーが開幕戦で先発した。左腕・矢吹太寛投手(1年=東海大札幌)が同校46年ぶりとなる1年生開幕投手の大役を果たし、6回無失点の快投。打線でも「3番・右翼」の中村龍之介選手(1年=東海大相模)ら4人のルーキーが先発に名を連ね、最後は救援した藤本勇太投手(1年=英数学館)が大学初勝利をマーク。日体大に対し9回に劇的な逆転劇を演じて2-1で先勝した。
46年ぶりの衝撃1年生開幕投手・矢吹太寛が6回6Kで圧倒
東海大の長い歴史においても、極めて異例の光景だった。春の開幕戦、先発マウンドに上がったのは入学まもない矢吹太寛投手だった。同校で1年生が開幕投手を務めるのは、1980年の末木久氏(東海大甲府)以来、実に46年ぶり5人目となる。かつての菅野智之(巨人)や山崎伊織(巨人)といった歴代のエースたちも成し遂げられなかった大役に、18歳の左腕は最高の内容で応えた。
立ち上がりから140キロ中盤の直球と、キレのあるスライダーを武器に日体大打線を圧倒。6イニングを投げて被安打わずかに3、毎回の6三振を奪う堂々たるマウンド捌きを披露した。勝利投手こそ逃したものの、昨年は東海大札幌高校でドラフト候補として注目されていた力を存分に見せつけた。
中村龍之介が3番抜擢!藤本勇太はリリーフで「1年生勝利投手」の栄誉
ルーキーの勢いはマウンドだけにとどまらなかった。先発ラインナップには3番ライト・中村龍之介選手(東海大相模)、5番DH・近藤大輝選手(智弁学園)、7番センター・岡山泰生選手(東海大相模)と、矢吹投手も入れて4人の1年生が名を連ねた。特に中村選手は、高校時代からプロ注目だったが進学を表明し、横浜高校の阿部葉太選手(早稲田大)と双璧と注目された。この日は4打数ノーヒットに終わったものの、東海大を背負う選手として期待されている。
試合は終盤までリードを許す苦しい展開となったが、9回に一挙2点を奪って逆転に成功した。その劇的な展開を呼び込んだのは、8回からマウンドに上がった藤本勇太投手の力投だ。こちらも昨年に英数学館のエースとして、全球団のスカウトが視察に訪れるなど注目されていた投手で、1点を追う厳しい場面での登板となったが物怖じすることなく日体大打線と対戦し、1イニングを無安打無失点に抑えた。直後の逆転劇により大学野球での公式戦初登板初勝利という最高の結果を手にし、大学の舞台でも即座にその力をみせた。
1年生を多く起用して初戦を逆転で制した東海大。首都大学リーグの盟主として、毎年のように優勝を積み重ねていたが、チーム内の不祥事から監督交代も相次ぎ、近年はやや低迷しているのは否めない。しかし、この1年生の起用により、チームが再び王者としての力と貫禄を取り戻す事を宣誓した。
【矢吹 太寛】 プロフィール
- 氏名: 矢吹太寛(やぶき・たいかん)
- 所属: 東海大学(1年)
- 出身: 北海道(東海大札幌高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 主な特徴や実績: 最速140キロ中盤の直球と高い制球力を誇る左腕。2026年春季リーグ開幕戦で、東海大では46年ぶり5人目となる「1年生開幕投手」を務め、6回3安打無失点6奪三振の快投。高校時代から安定感のあるマウンド捌きで注目された期待のルーキー。
【中村 龍之介】 プロフィール
- 氏名: 中村龍之介(なかむら・りゅうのすけ)
- 所属: 東海大学(1年)
- 出身: 神奈川県(東海大相模高卒)
- ポジション: 外野手
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 東海大相模高時代には高い打撃センスと守備範囲の広さで注目を集めた。大学1年春の開幕戦から「3番・右翼」に抜擢されるなど、首脳陣からの期待は極めて高い。将来の主軸候補。
【藤本 勇太】 プロフィール
- 氏名: 藤本勇太(ふじもと・ゆうた)
- 所属: 東海大学(1年)
- 出身: 広島県(英数学館高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 最速148キロ(高校時)の力強い直球が武器。大学初登板となった日体大戦で、8回1イニングを無失点に抑え、劇的な逆転勝利を呼び込む勝利投手となった。勝負根性のある本格派右腕。









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