社会人野球のJABA四国大会は8日、予選リーグが終了し、9日からの決勝トーナメント進出チームが出揃った。JR九州(北九州市)は、2年目左腕の稲山拓峰投手(23=桃山学院大)が5回1失点の好投を見せた。また予選敗退となったものの、NTT西日本(大阪市)の主将・水島滉陽内野手(25=東京情報大)は、3試合で打率.500、2本塁打と圧倒的な数字をマーク。肉体改造を経て進化した打撃を見せた。
JR九州・稲山拓峰が「勝てる投手」へ、市和歌山・2部リーグからの逆襲
予選リーグ最終戦、JR九州の先発マウンドに上がった稲山拓峰投手は、初回をわずか10球で3者凡退に抑える最高の立ち上がりを見せた。四国銀行打線を相手に5イニングを3安打1失点。打線の13得点という猛攻を呼び込むリズムを作った。それでも自己採点は「コントロールに苦しみましたし、真っすぐの切れも落ちていた(スポーツニッポン)」と厳しく評価した。
市和歌山高時代には同期の岩本真之介(明治安田)や1学年下の小園健太(DeNA)の陰に隠れ、大学も阪神大学2部リーグの桃山学院大で投げていた。決してエリート街道ではなかったが、「彼らを超えていきたい(スポーツニッポン)」という不屈の精神で、昨年、社会人1年目から大事な場面を任せられる146キロ左腕となった。決勝トーナメントへ向け、「どんな形になっても0に抑えることだけを意識したい(スポーツニッポン)」と闘志を燃やしている。
打率.500、2発!NTT西日本・水島滉陽が示した「逆方向への飛距離」
NTT西日本の主将、水島滉陽選手は、今大会で社会人トップレベルの打撃センスを見せつけた。3試合で10打数5安打。昨秋の日本選手権首位打者の看板を背負う今年だが、そのプレッシャーを感じさせない。四国銀行戦では高めのカーブを捉えて右中間へ今大会第2号を放り込んだ。「強く振ってはないのですが、うまく角度がついて、飛んでくれたかなと思います。逆方向はフェンス直撃とかが多かったので、それを越えてくれたのは少し変わってきた部分(スポーツニッポン)。」と話す。
昨年患った腰のヘルニアを克服するため、体幹強化と肉体改造に着手。筋肉量を維持しながら体のキレを追求した結果、スイングスピードが劇的に向上した。6日の日本通運戦では、外角直球を逆方向の左翼席へと運んだ。元々、一発もある選手だが、本来の広角打法に長打力が加わった現在の水島選手は、強打の内野手としてまだまだドラフト候補のリストから外すことはできない。「去年はうまくいっている部分も多かった。今年もできる、という雰囲気になることもあるので、そこは言い聞かせるようにしています(スポーツニッポン)。」慢心を捨て、21日開幕のJABA京都大会での連覇、そしてドラフト指名への可能性も見せる。
【稲山 拓峰】 プロフィール
- 氏名: 稲山拓峰(いなやま・たくみ)
- 所属: JR九州(入社2年目)
- 出身: 和歌山県(市立和歌山高-桃山学院大卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 178cm、80kg(推定)
- 主な特徴や実績: 最速146キロの直球とカットボール、スプリットを操る左のスリークオーター。大学時代に阪神大学2部リーグで最優秀投手賞を獲得。社会人2年目のJABA四国大会で予選突破に貢献する好投を見せた。2026年ドラフト候補。
【水島 滉陽】 プロフィール
- 氏名: 水島滉陽(みずしま・こうよう)
- 所属: NTT西日本(入社4年目)
- ポジション: 内野手(三塁手・主将)
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 175cm、82kg
- 主な特徴や実績: 2025年社会人野球日本選手権で首位打者賞を獲得した天才的打撃センスを持つ強打者。今春のJABA四国大会で3試合打率5割、2本塁打と爆発。腰のヘルニアを乗り越えた肉体改造により、逆方向への長打力も開眼した。2026年ドラフト上位候補。










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