プロ野球若手選手、73.9%が引退後に不安感じる

ドラフト制度

 昨年にフェニックスリーグに出場した12球団の若手プロ野球選手239人へのアンケートで、73.9%の選手が引退後の生活に不安を感じている事が分かった。昨年より2.4%増えている。また、引退後に希望する職業としては、高校野球の指導者が昨年の15%から19.5%にアップして1位となった。

 

学生野球資格回復制度も不安は解消されず

 アンケートでは希望する仕事として、高校野球指導者がトップで、2番目がプロ野球のコーチ(16.5%)、3番目が大学・社会人の指導者(16.1%)となり、野球の指導者を希望する選手が52.4%となった。大学や高校で野球指導者になる事ができる学生野球資格回復研修会の認知度は90%を超えている。

 また、4番目には一般企業に就職(9.4%)、5番目は海外球団(8.7%)、これまで最も多かった飲食店の開業は8.1%で6位まで後退している。

 アマチュア野球の指導者の道はかなり増えてきている。社会人、大学は数は少ないものの、高校はかなりのポストがあり、高校野球の強い思いも感じられる。しかし資格回復試験を受けても、これまでのプロ野球OBやアマチュア野球指導者と、指導者のポストをめぐって争う事になる。不安は解消されていないのが実状だろう。

 ドラフト会議で指名された東浜巨投手や嶺井博希選手などは教員資格を大学で取得し、将来の高校野球指導者の道をしっかりと考えている。

 

いろいろな取り組みが必要

 安心してプロ野球に入れるように、NPBもまだまだ対策をする必要がある。特に不安を持っているのは高校からプロ入りをする選手だろうと思う。例えば4年間プロでプレーして引退となってもまだ22歳で、同級生が社会人になる時に失職する事になってしまう。まだ若く野球指導者の道も少ないだろう。その選手をどのようにするのかの対策が必要だ。

 以前、このブログでも書いているが、例えば高校生でプロ入りした選手は、球団が提携した大学に夜間に通って教員資格の取得をさせたりと、セカンドキャリアも考えた取り組みを球団で行っても良いと思う。その取り組みによって、その球団を選択する選手が増えるなら最も良い事だ。

 

 PDFファイルです。

 日本野球機構(NPB)は16日、現役選手を対象に行った「セカンドキャリア」に関するアンケート結果を発表した。回答したのは昨年10月のフェニックスリーグに参加した12球団の選手(有効数239、平均年齢23・4歳、平均在籍年数3・4年)。

 引退後に一番やってみたい仕事は52・4%で野球指導者がトップ。昨年開始した学生野球資格回復研修会の認知度は90・3%と高く「資格回復の上、高校野球指導をやってみたい」の回答は、導入前の昨年の15%から19・5%に上がった。また「一般企業で会社員」の希望が9・4%で、04年の調査開始以来、初めて「飲食店開業」(8・1%)を上回った。

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