ソフトバンク・高橋礼投手と東京ヤクルト・村上宗隆選手が新人王を獲得、2017年のドラフトとは?

2017年ドラフトニュース

今年の新人王は、パリーグが福岡ソフトバンクの高橋礼投手、セリーグが東京ヤクルトの村上宗隆選手が獲得した。高橋投手はドラフト2位で、村上選手外れ1位で指名されている。2017年のドラフトを振り返る。

高校生スラッガーが注目された2017年ドラフト会議

2017年は高校通算111本という驚異的なホームラン数を記録した早稲田実の清宮幸太郎選手が圧倒的に注目された年で、また東の清宮、西の安田と言われた履正社・安田尚憲選手も65本塁打を放ち注目されていた。また夏の甲子園では広陵の中村奨成選手が、清原和博選手の記録を塗り替える1大会6本塁打を放ち、高校生スラッガーの年と言われた。

ドラフト会議では清宮選手に千葉ロッテ・東京ヤクルト・北海道日本ハム・読売・東北楽天・阪神・福岡ソフトバンクの7球団が、中村選手に中日・広島東洋の2球団が1位指名で重複し、清宮選手は北海道日本ハム、中村選手は広島が獲得した。スラッガーを外した球団は外れ1位でも高校生野手に多くの指名が集まり、安田選手に千葉ロッテ・阪神・福岡ソフトバンクが、そして村上宗隆選手に東京ヤクルト・読売・東北楽天が指名重複し、安田選手は千葉ロッテ、村上選手は東京ヤクルトが獲得した。

またこの年は即戦力投手として評価された選手がやや少ない年で、JR東日本の田嶋大樹投手、立命館大・東克樹投手、明治大・斉藤大将投手といった左腕投手が評価が挙がり、田嶋投手にオリックスと埼玉西武が指名重複してオリックスが獲得、西武は斉藤投手を外れ1位で指名した。東投手は横浜DeNAが単独1位指名し、2018年に11勝を挙げて新人王を獲得した。他には鈴木博志投手が中日、鍬原拓也投手が巨人、近藤弘樹投手が東北楽天、馬場皐輔投手が阪神、吉住晴斗投手がソフトバンクに1位指名されている。

そして指名は千葉ロッテの藤岡裕大選手を指名して2巡目に入る。ヤクルトは大下佑馬投手、日本ハムが西村天裕投手、オリックスが鈴木康平投手と即戦力投手が指名され、阪神が高橋遥人投手を指名して11番目の指名で福岡ソフトバンクが高橋礼投手を指名した。

高橋投手は専大松戸時に187cmからのアンダーハンド投手として注目されており、専修大に進むと1年目から2部リーグながら秋に防御率1.10で1位になる投球を見せ、チームを1部に昇格させた。2年時は1部リーグで春に2勝を挙げると、侍ジャパン大学代表に2年生で選ばれ、ユニバーシアードでの金メダル獲得に貢献した。その秋は1部リーグで4勝を挙げ、防御率2.28でリーグ4位となり順調に成長を見せていた。

しかし、2年生までは主にリリーフで結果を残していたが、3年生になるとチームのエースとして先発を期待される。しかし先発では思うような結果が出せず3年秋には0勝4敗に終わる。そして4年春に大学は2部に転落してしまう。このため、2017年のドラフト会議での評価はドラフト上位候補に入ってくるような評価ではなかった。しかし、再び2部リーグで登板する事になった4年秋に投球フォームを変えると5勝を挙げ、復調を見せていた。

2017年、福岡ソフトバンクはドラフト1位でそれほど注目されていなかった吉住晴斗投手を指名して驚かせると、2位でも高橋投手を指名しこの指名も驚かせるものだった。それでも4年生の秋もしっかりと見ていた結果の2位指名、2年後に12勝を挙げ、新人王に輝いた。

決してその年のドラフトでバリバリに注目された選手が新人王を獲得するとは限らない。村上選手、高橋投手を見ているとそういう気がする。それでも2位までに指名されており、評価はしっかりと受けている。スカウトの目も確かだ。

この二人の新人王獲得で2017年に指名された選手も本気になる。本来は村上選手のような活躍をしていると予想されていた清宮幸太郎選手も、故障がちだが1年目に1軍で7本塁打、そして今年も7本塁打を放っている。そして、ファームで1年目に12本、2年目の今年に19本塁打を放った千葉ロッテの安田選手はまだ1軍出場を60打席にきっちり抑えており、新人王の資格を残している。

2017ドラフト指名選手

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