今年のドラフトにスカウト「バクチが打ちづらくなる。堅実なドラフトになるのでは」

2020年ドラフトニュース

新型コロナウイルスの影響で、アマチュア野球の大会が中止となっていく中で、スカウトも全体的な指名人数が減る可能性を指摘した。

スカウト状況

甲子園のセンバツ大会が中止され、春都道府県大会、地区大会も中止に、その後、社会人野球日本選手権が中止され、大学の春季リーグ戦は延期されるなかで開催の状況を見守っている。

プロ12球団のアマスカウトで作る「プロ野球スカウト会」の会長でもある千葉ロッテの永野スカウト部長は、スカウト活動について「アマチュア側に迷惑が掛からないようにしましょう」と話し、3月くらいまでは各スカウトが活動をする中で、「このケースは大丈夫か」というような問合せが入る事もあったという。

「最初はなかなか足並みをそろえる事は難しかった」と話すが、今では練習試合だけでなく練習といった野球部の活動自体が休止となるところが多く、「今はある程度、定められた範囲内で活動していると思います」と話し、基本的には在宅での調査や映像でのチェックを各スカウトが裁量内で続けているという。

それでも特に高校生の場合には、選手が1年たって体つきもプレーもガラッと変わる事も多く、この時期に視察ができない事についてあるセリーグのスカウトは「伸びしろがわからない」と話す。そして高校のインターハイが中止が決定したことで、夏の甲子園とそれに向けた地方大会にも影響する可能性があり、そうなると高校生のスカウティングは非常に厳しいものとなる。

ドラフト指名人数はかなり減少する事も

パリーグのスカウトは「バクチが打ちづらくなる。堅実なドラフトになるのでは」と話し、これまでに実績を上げており、昨年冬の時点で名前が挙がっている選手の指名で落ち着けるのではないかと球団の動きを予想する。

プロ野球側も開幕が見えない状況で収入はかなり減少となる。そのため補強費用は当然減る事になり、また70人の支配下登録枠についても、例年ほど空きが出ない事も予想される。別のパリーグスカウトは「通常通りのドラフトをやるのも難しいのでは」と話している。また、全体の指名人数は減る一方で、チームの全体的な活性化は維持する必要があり、育成指名が増えるという声もある。

個人的には今年のドラフト会議は、3位、4位までで指名を終え、育成ドラフトで少ない所でも3,4人を指名するような形になるのではないかと思う。

当然、秋のドラフト戦線は混とんとしてくる。あるパ・リーグスカウトは「“バクチ”が打ちづらくなる。堅実なドラフトになるのではないか」と、実績十分で前評判の高い選手に人気が集中することを示唆した。

 光るものを持ちながらまだまだ荒削りな候補にとっては向かい風となる。視察機会がなければ隠れた逸材の発掘も困難。全体の指名人数が減る可能性は高い。リスク軽減へ育成指名が増えるとの見立ても聞こえてくる。

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