【ドラフト2025】サプライズな指名は?佐々木麟太郎選手・田和簾投手・片山皓心投手など

2025年ドラフトニュース

2025年のドラフト会議でも、いくつかサプライズ指名がありました。当日の動きとともに紹介します。

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1位のサプライズ指名

DeNA、ソフトバンク:佐々木麟太郎選手

ヤクルトの松下歩叶選手や、立石選手、石垣選手の名前があまり出てこない中で、ようやくオリックスの指名で石垣選手が2球団競合となった中で呼ばれた次の指名が、横浜DeNAの佐々木麟太郎選手の指名だった。

佐々木選手については指名するなら1位でしか、入団の可能性はないだろうと思っていたが、最も熱心と見られていた埼玉西武が小島選手の1位指名を公表したことで、指名があるとすれば西武の外れ1位かソフトバンクと思っていたが、まさかのDeNAの1位指名だった。

そして注目のソフトバンクも佐々木選手の1位指名だったが、まさか先に指名されているとは思っていなかっただろう。

両球団の反応は既報の通りだったが、獲得したソフトバンクはこれからの道のりの厳しさを感じ、外したDeNAはややホッとしたファンもいたのではないかと思う。それでも、ソフトバンクは佐々木麟太郎が王会長がいることや、オーナーの孫正義氏を佐々木選手は尊敬をしており、大学の学びはこれかでもできることなど、今後の人生プランなども直接、伝えられるかもしれない。

佐々木選手が最も入団しそうな球団に指名され、日本球界の宝がNPBでプレーする可能性が出てきたのは、神の采配だったかもしれない。

オリックス:藤川敦也投手

オリックスは石垣投手を外すと、延岡学園の藤川投手を1位指名した。高校生投手の獲得を目指すならば2番目は藤川投手なので、順番通りの指名だったが、事前にあまり名前が挙がっていなかったのでサプライズとなった。

日本ハム:大川慈英投手

立石選手、そして外れ1位でも地元北海道の平川選手を外した日本ハムは、唯一となった外れ外れ1位指名で、大川慈英投手を指名した。佐々木麟太郎選手も栗山CBOなら狙っていたし、入団にこぎつける力があったと思うが、それも先に指名されるなど、外れ1位で用意していた選手が他球団の指名され、2位で狙っていた大川投手を繰り上げたのかもしれない。

それでも明治大の左腕エースの毛利海大投手や、齊藤汰直投手、櫻井頼之介投手が残っている中での指名で、大学生投手の中ではトップ3までに入れていたことになる。

2位以下のサプライズ指名

ヤクルト2位・松川玲央選手

毛利海大投手や齊藤汰直投手などが残っている2巡目の最初の指名で、ヤクルトは松川玲央選手を指名した。1位で同じ内野手の松下選手を指名しており、これはサプライズとなった。しかしそれだけ、野手、内野陣を補強ポイントとしており、内野手出身の池山監督への期待が大きいということだろう。また、昨年までに獲得していた投手によって、投手陣は頭数はある程度いるため、その選手を育てていくという意思表示も見られる。

巨人2位・田和簾投手、3位・山城京平投手

2位で残っていた毛利投手、齊藤投手、岩城投手、櫻井投手、伊藤投手が順調に消えていく中で、巨人は田和投手を指名した。右サイドからの速球を評価しており、その前に指名されていた投手が残っていたとしても、田和投手で行った可能性もあるし、3位までには残っていないという判断だったのだろう。他球団も狙っていた可能性がある。

そして3位では山城投手が残っていた。竹丸投手の1位指名を公表するほど、左の先発が足りないと望んだドラフトで山城投手が指名できたことはラッキーだと思ったが、他球団の評価がそれほど高くない事を判断して2位・田和投手と3位・山城投手としたのなら完璧な読みだった。今後、水野編成本部長代理がYoutubeで明かしてくれるのか楽しみだ。

横浜DeNA4位・片山皓心投手

片山投手は大学卒5年目の26歳の投手で、桐蔭横浜大、そしてHondaでも毎年名前が挙がっていた投手だったが、4年目の昨年くらいからはその声も徐々に小さくなっていった。しかし、今年も140キロ後半のキレの良い球を投げており、社会人で全うするという姿は見えなかった。DeNAは石田裕太郎投手など、事前の評価はそれほど高くないものの、フォームのデータ解析によって評価された選手を指名しており、片山選手もその評価が高かったのかもしれない。石田投手のように頭角を表すか、31日で27歳になる左腕にとっては来年が勝負となる。

育成ドラフト

支配下ドラフトで指名されてもおかしくない選手が育成ドラフトで指名されたが、それはラッキー指名の方で書きます。

巨人育成5位・知念大成外野手

こちらは驚いたというよりは、安心して胸を撫で下ろしたという指名。プロ入りへの思いが強く、昨年はイースタン・リーグで首位打者と打点王に輝いたものの指名がなく、他に何を頑張ればよいのかと絶望も経験したと思うが、今年は長打力を磨き、イースタン・リーグで9本塁打を放った。技術的というよりもその姿勢を巨人は評価したし、それによってNPBのプロ野球選手となった。

福岡ソフトバンク育成5位・鈴木貴大外野手

残念ながら事前に知らなかった選手。東京のデータを用いた野球専門ジムが運営する社会人野球クラブClub Rebaseでプレーする。宮田スカウトが「ヘッドスピードは1軍クラス」と評価して指名となった。どんな選手か見てみたい。

埼玉西武育成7位・安藤銀杜外野手

正直これが一番驚いた。享栄高校、城西国際大で投手、インディゴソックスでも投手として実績を残しており、公式noteでも投手の成績を紹介している。しかし、その中で、打球速度が180キロを越えており、トップレベルに近いことも紹介している。195cm110kgという体も驚きだし、それで50m6秒0という足もあり、パワーや身体能力はトップクラスだろう。野手の方でNPB入りを果たすとは驚いた。

2025年ドラフト会議指名選手一覧
2025年のドラフト会議は10月23日に行われ、支配下ドラフトが73人(昨年より4人増)、育成ドラフト43人(同11人減)の合計116人(同7人減)人が指名されました。
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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