プロ野球のファーム表彰式が26日に東京都内で行われ、阪神タイガースからドラフト5位指名を受けたオイシックス新潟アルビレックスBCの能登嵩都投手(21)が出席した。今季からイースタン・リーグに参入したオイシックスのエースとして、最多勝、最優秀防御率、勝率第1位の「投手3冠」を達成。ファームのタイトルを総なめにした右腕は、「来季は1軍のタイトルホルダーとして帰ってくる」と力強く宣言した。
イースタン「3冠」の実力、ゾーン勝負で12勝
今季の能登嵩都投手は、まさに無双状態だった。2軍戦とはいえ、NPB球団を相手に堂々の投球を披露。12勝(4敗)、防御率2.60、勝率.750という圧倒的な数字を残し、最多勝、最優秀防御率、勝率第1位のタイトルを獲得した。
「ゾーンで勝負するのをずっと続けてきた」と語るように、逃げない投球が結果に結びついた。優秀選手賞も受賞し、実績十分で縦縞のユニホームに袖を通す。
次は1軍の舞台へ「戦力になりたい」
表彰式では、阪神の岡留英貴投手ら先輩にあいさつを済ませ、プロ野球選手としての実感を深めた。「やっぱり1軍で勝負したい気持ちが強い。来年は結果さえ残せばチャンスはある。まずは1軍の戦力に早くなりたい」と、慢心することなく足元を見つめる。
ファームでやるべきことはやり尽くした。「さらに高いレベルで勝負できるように取り組んでいきたい」。積み上げた自信を胸に、来季は甲子園のマウンドで躍動する。
NPBファームの表彰選手
この日のイースタン・リーグ、ウエスタン・リーグの表彰では、他にも巨人に育成ドラフト4位で指名された知念大成投手が66打点で最多打点者賞を獲得した。また、独立リーグや社会人クラブチームを渡り歩いたオイシックス新潟の大川陽大選手が、イースタン・リーグで打率3位の.282を記録し、7本塁打を放つ活躍を見せており、この日、ビッグホープ賞として表彰された。
ウエスタン・リーグも、社会人野球や独立リーグを渡り歩き2024年からくふうハヤテでプレーする仲村来唯也選手が優秀選手として表彰された。リーグでは打率.230で規定打席に到達している選手でリーグ13位、4本塁打を放つと共に安打数101はリーグ3位タイ、14本の二塁打はリーグ2位タイだった。
共に、社会人、独立リーグを経てNPBファームで戦った二人、今年度で26歳になる同世代の選手が表彰された。
能登嵩都 プロフィール
- 氏名: 能登 嵩都(のと・たかと)
- 所属: オイシックス新潟アルビレックスBC(21歳)
- 出身: 北海道(旭川大高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投左打
- 主な特徴や実績: 制球力と緩急を駆使して打たせて取る投球が持ち味の実戦派右腕。今季イースタン・リーグで投手3冠(最多勝・最優秀防御率・最高勝率)を達成。2025年ドラフト会議で阪神タイガースから5位指名を受ける。








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