BCリーグの新潟アルビレックスが、2024年からのNPBイースタン・リーグ参入に向けて準備を進めていることがわかった。
独立リーグの再編も
NPBは来年度から、イースタン・リーグ、ウエスタン・リーグに新規球団を公募し、球団を拡大する方針を発表しており、すでに何度か説明会を行っている。
4月や5月の説明会には、静岡のハヤテグループや人材サービス会社で創業者の南壮一郎氏がニューヨーク・ヤンキースの部分オーナーに加わったビズリーチ、そして独立リーグの九州アジアリーグに所属する火の国サラマンダーズ、BCリーグに所属する新潟、栃木、信濃、日本海リーグの石川と富山、そして社会人野球の鹿児島ドリームウェーブなどが参加した。
参入には本拠地や経営状態、練習拠点や選手の充実など高いハードルがあるが、新潟アルビレックスの池田社長はこの日、イースタン・リーグへの参入に向けて申請の準備を進めている事を明らかにし、「NPBで戦うのは球団創設以来、長年の夢。構想を前に進められるよう努力したい」と記者会見で話した。
新規球団はイースタン・リーグ、ウエスタン・リーグ、それぞれ1球団ずつの新規加入を目指すが、申請状況によっては増減もあるようだ。2024年から参入を目指すチームは7月末までに申請を行い、11月30日までに、審査や12球団オーナー会議を経て参入が決定される。また、2025年から参入を目指すチームは今年8月末までに申請を行い、2024年の9月30日を期限に参入が認められる見通し。新潟の池田社長は「17年間の球団経営の歴史と実績がある」と、参入に自信を示す。
しかしこれは独立リーグの再編も行われることになる。四国アイランドリーグから始まり、BCリーグ、関西独立リーグなどから九州アジアリーグ、日本海オセアンリーグ、ベイサイドリーグ、北海道フロンティアリーグなどの独立リーグがあるが、例えば新潟や信濃、栃木がNBPに参入することになると、BCリーグも再編が必要な状況になる。
ドラフト会議は
いずれにしてもまずは7月末までにどのチームが申請を行うのか注目したい。その上でドラフト会議への関連も注目されるが、基本的に新規参入球団に入団できる選手は、
①プロ志望届を提出していて、ドラフト会議で指名されなかった選手
②NPB12球団と選手契約を締結したことがある選手
③外国人選手
に限定され、このうち①の選手が1軍でプレーするために既存の12球団に加入するには、ドラフト会議を経ることが条件となっていることが説明されている。
今年のドラフト会議では、これも踏まえてプロ志望届提出選手が増えるかどうかも注目される。

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