横浜DeNA・中畑監督が日本生命・柿田裕太投手に指名挨拶

横浜DeNAドラフトニュース 2013年ドラフトニュース

 横浜DeNAの中畑監督はドラフト会議の翌日に大阪の日本生命合宿所を訪ね、ドラフト1位指名した柿田裕太投手に指名挨拶を行った。

ハマの花咲かじいさん

 中畑監督は玄関前で迎えていた柿田裕太投手を発見すると「写真より顔いいな」と話し、会談では「ハマの花咲かじいさん」とニックネームをつけた。昨年もドラフト1位指名の白崎浩之選手に会うなり顔を褒めると「ハマのもこみち」とニックネームをつけていた。

 また柿田投手が「継続は力なり」と座右の銘を色紙に書いた際に、「自己主張できるようにもっと大きく、ど真ん中に書け」とプロでは自己主張が必要という事を説教した。

社会人で急成長

 柿田裕太投手は松本工業高校時代に球速は130km/h中盤だったがきれいなフォームをプロが評価しドラフト候補に名前が挙がっていた。しかし3年夏に出場した甲子園の初戦で九州学院と対戦、萩原英之選手(現明大)、溝脇隼人選手(2012年中日ドラフト5位)の1年生コンビのいる強打戦につかまり5回15安打10失点で降板していた。

 プロ志望を見送り日本生命に進むと球速は145km/hを記録、今年はエース格として春の社会人大会などで活躍してドラフト上位候補に入ると、9月22日に行われたJR東日本との練習試合で吉田一将投手(オリックスドラフト1位)と投げ合い、9球団30人以上のスカウトのスカウトの前で5安打8奪三振で完封勝利を挙げて、ドラフト1位候補となっていた。

新人王候補

 キレイなフォームらキレの良いストレートを低めに投げられる。実戦経験ではJR東日本の吉田一将投手には負けるが、高校卒業から3年目の右腕でこれからも成長が期待できる。今年1年間を怪我無く安定してなげきった事から、セリーグのドラフト1位の投手の中では広島1位の大瀬良大地投手と新人王を争う投手となりそうだ。

 精神的にやさしそうな所があるのは気になるが、素朴でオーソドックスできれいなピッチャーという印象で、期待できる投手だと思う。

 3球団の競合でクジを引き当てた即戦力右腕との初対面に「純朴で親しみやすい。球を持つと変わるのかなと。花咲かじいさんだね。枯れ木に花を咲かせましょう!」と声を弾ませた。

 昨年もドラフト翌日に1位指名した駒大の後輩・白崎を指名あいさつ。俳優・速水もこみち似のマスクに「ハマのもこみち」と命名した。「花咲かじいさん」のインパクトは微妙だが、期待は大きい。監督就任2年間で2桁勝利投手はゼロ。「10勝一番乗りしてほしい。何勝積み上げてエースになってくれるか。平松さんの27番が似合う」。現在はモーガンがつけているために即27番は難しいが、現役通算201勝を挙げたOBの平松政次氏にダブらせ、来季の救世主に指名した。

 約30分間の指名あいさつでは早速ダメ出しも。柿田がドラフト当日に色紙にサインを小さく書いたことに「名は体を表す。字は人を表す。ど真ん中に大きく書きなさい。マウンドでも1人。大きく見せて自己主張しないと」と熱弁をふるった。

  豪雨の中、嵐のような訪問だった。対面するなり柿田の右手中指の先端を触り「(投手は)末端神経が大事。違う武器に使うんじゃないぞ」と軽くジャブ。さらに会談中、柿田自身の座右の銘を記したサイン色紙を見て「自己主張できるように、もっと大きく、ど真ん中に書け」と、ダメ出ししたという。

 およそ30分間の指名あいさつは、中畑監督によるマシンガントークに終始。帰り際、指揮官は「質問はあるか?と聞いたら、なかった。一方的に俺がしゃべり続けていた」とちょっぴり反省。それでも、投手陣をけん引してほしいという願いを込め「花咲じいさん」という珍妙なニックネームまで授けるなど、最後までご機嫌だった。

 柿田は圧倒された様子だったが、キヨシ流の激励は確かに伝わったようだ。「一緒に頑張ろう」という直筆メッセージが記された当たりクジをプレゼントされ、「本当に温かい人だという印象を持ちました。(DeNAは)チーム全体が明るい雰囲気。早く溶け込みたいです」と声を弾ませた。

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