横浜DeNAは、育成ドラフト1位で指名した石川達也投手と、支度金300万円、年俸340万円で仮契約を交わした。背番号は101。
4月に鉄棒から落下して左手首骨折
担当した八馬スカウトは、石川達也投手について、「ロッテ1位の鈴木君と同じくらいの評価だった」と、ドラフト会議のハズレ1位指名で2球団が競合した左腕・鈴木昭汰投手と同じくらいの評価だったことを明らかにした。
石川投手は横浜高校出身で、甲子園では左のエースとして、その年のドラフト1位で楽天に指名される藤平尚真投手と2枚看板として活躍を見せた。法政大に進むと2年秋にりりーふとして3勝0敗の結果を残したが、3年時は春・秋ともに1イニングと少ししか登板していなかった。
風が変わったのは今年2月のオープン戦。桐蔭横浜大との試合で先発をすると、球速は144キロも抜群の伸びのある吸湿で、3回をパーフェクト、5つの三振を奪う投球を見せた。この試合に阪神などが注目をしており、鈴木投手や高田孝一投手(楽天ドラフト2位)とともにドラフト上位候補になる可能性もあった。
しかし4月、鉄棒をしていた際に着地に失敗し左手首を骨折、手術を受けた。これにより、8月に行われた春のリーグ戦は登板がなく、秋も1/3回を投げたのみに終わった。
ドラフト会議では育成ドラフトでの指名になってしまったが、「まだまだ体が細いので、ケガに強い体を作りたい。大学4年間で痛感したので」と話し、その先として「支配下に上がるのは大前提。」と話した。八馬スカウトも「すぐに変わると思います。即戦力として入ってきてほしい」と話した。
イースタンリーグでは藤平投手、鈴木投手、高田投手などがいるが、1軍に行ってしまえばパリーグとセリーグで対戦はなかなか難しくなる。来春にもイースタンリーグでお互いの対戦を終え、夏から秋頃に支配下、1軍に昇格したい。


今年の4月に鉄棒から落下した際、左手首を骨折。手術を余儀なくされ、秋までリハビリ生活だった。登板機会が少なかったため育成契約となったが、本来はロッテに1位指名された法政大・鈴木と「同じくらいの評価」と八馬スカウト。この悔しさをプロでは力にする。
4月に鉄棒から落ちて左手首を骨折。春のリーグ戦で登板がなく育成契約となったが、八馬担当スカウトは「(骨折前は)ロッテ1位の鈴木君と同じくらいの評価だった」と期待する。球団施設に「トラウマ」の鉄棒がないのも好材料。「即戦力の育成左腕」は指揮官のリーゼントに触れる日を夢見て努力を重ねる。
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