横浜DeNAがドラフト6位で指名し仮契約を交わした国学院大の坂口翔颯投手が、トミー・ジョン手術を受ける事がわかった。
織り込み済みで指名
この日、新入団選手の会見を行った横浜DeNAは、萩原本部長が「6位で獲得した坂口選手なんですけれども、オフシーズン期間中に予約が取れ次第、トミー・ジョンの手術をすることにしています」と話した。
ただし、「分かっていなくて緊急で出たものではなくて、ドラフトで獲得するタイミングで本人と合意ができれば、状況を見て最初に踏み切ってしまって。その後に活躍してもらった方がいいだろうという判断を事前に含んだ上で獲得しています。」と、ドラフト指名時に手術を行う事を視野に入れて指名をしたという。「その後、本人と仮契約の時など含めて話し合った結果、本人も同じ意思だというのが分かったので、できる限り早いタイミングで手術をして1日でも早く投げられるように進めていこうと思っております」と話した。
坂口投手も「ドラフトの前から、肘の状況は正直に公開して、それでもと言っていただけるところに取ってもらおうと。球団側からも全然やってもらっても大丈夫だからっていうことを言っていただいている。こんなにありがたいことはないので、前向きな気持ちで手術したい」と話し、球団の後押しもあって手術を受ける。
東都リーグの出身投手では2023年にドラフト1位で指名された投手野中で、国学院大の武内夏暉投手が10勝を上げて新人王を獲得したものの、阪神の下村海翔投手、中日の草加勝投手、ヤクルトの西舘昂汰投手がトミー・ジョン手術を受けた事が注目された。トミー・ジョン手術を受けると基本的には1年間のリハビリが必要となるが、草加投手が2月、下村投手が4月に手術を受け、草加投手は軽い投球練習を始めている。西館投手は9月に受けており、復帰は来年の秋くらいになる見込みで、手術のタイミングは早いほうが良い可能性もある。
坂口投手は今年の大学生右腕の中でのトップクラスの評価ができる投手だったが、今年はひじの状態が良くなく、春は登板数は多かったが0勝4敗、秋は4試合、6回2/3の登板のみで、ドラフト会議では上位で指名する球団は無く、横浜DeNAがドラフト6位で指名した。
、萩原統括本部長も上位候補として評価していたといい、6位まで残っていたから指名したということではなく、肘の故障の情報を明らかにした中で他球団が指名を避ける中、横浜DeNAが手術込みで指名をしたことを明らかにした。まずは早いタイミングで手術を受け、2026年のシーズンにドラフト上位クラスと評価された投球ができれば方針は成功だったと言える。萩原統括本部も「あの順位で獲得できて良かったと後に言われるのではないか」と期待をした。
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