横浜DeNAからドラフト指名を受けた東洋大コンビ、2位・島田舜也投手(22)と3位・宮下朝陽選手(21)が25日、東京都内のホテルで揃って入団交渉に臨み、仮契約を結んだ。大学日本代表でも活躍した最速155キロ右腕と、北の大地で鍛え上げられた万能内野手。「東洋大コンビ」が横浜の地で新たな旋風を巻き起こす。
ドラ2・島田「1年目から力に」、ドラ3・宮下「早く名前を」
大学のチームメートから、プロのチームメートへ。会見場に並んだ二人は、それぞれの言葉で決意を語った。
契約金7000万円、年俸1200万円(金額は推定)でサインしたドラフト2位の島田舜也投手は、「1年目からベイスターズの力になりたい」と即戦力としての自覚を口にした。最速155キロの剛速球を武器に、投手陣の一角に食い込む覚悟だ。
一方、契約金6000万円、年俸900万円(金額は推定)で仮契約したドラフト3位の宮下朝陽選手は、「ファンの皆さまに早く名前を覚えてもらえるように頑張ります」と目を輝かせた。二遊間に加えて三塁も守れるユーティリティー性と、広角に長打を放つ打撃でアピールを狙う。
宮下朝陽、北海高仕込みのクロカンで「ヤバい」選手へ
宮下選手の強靭な下半身を作り上げたのは、故郷・北海道の大自然だ。札幌と函館の中間に位置する黒松内町出身。「1日3本しか汽車が通らない」という自然豊かな環境で育ち、北海高校時代には冬の練習メニューとしてクロスカントリーに取り組んだ。雪が積もったグラウンドをスキー板で滑る過酷な全身運動で鍛えられた足腰は、プロで戦う土台となっている。
「自分のことを知らない人はたくさんいると思うので、最初の印象を大事にしたい。”宮下、ヤバい”というふうに思われるように」。インパクトのある活躍で、ファンの心を掴むつもりだ。
標的は阪神ドラ1・立石「負けたくない」
宮下選手が強く意識するのは、同じ右打ちの内野手として3球団競合の末に阪神へドラフト1位入団した立石正広選手(創価大)だ。「1位で指名される評価。立石に負けたくないというのが自分の中である」。ライバル心を燃やし、ドラフト順位を覆す活躍を誓う。侍ジャパン大学代表にも立石選手よりも早く、2年生で選出された経験もあり、プロで負ける気はない。
北海高の大先輩・若松勉氏(元ヤクルト)もかつて距離スキーで下半身を鍛え、通算2173安打を積み上げた。「小さな大打者」の系譜を継ぐ道産子が、横浜スタジアムで暴れ回る。
また、島田投手は昨年のドラフト2位・篠木健太郎投手の、木更津中央高校で1学年下だった。篠木投手は1年目に1軍で3試合の登板にとどまったものの、シーズン後半にはファームで勢いある球を投げており、来年はドラフト2位コンビでチームの先発ローテーションで活躍を目指す。
島田舜也 プロフィール
- 氏名: 島田 舜也(しまだ・しゅんや)
- 所属: 東洋大学(22歳)
- 出身: 北海道(木更津総合高校卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 最速155キロの直球と多彩な変化球を操る大型右腕。大学日本代表にも選出された経験を持つ即戦力候補。2025年ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから2位指名を受ける。
宮下朝陽 プロフィール
- 氏名: 宮下 朝陽(みやした・あさひ)
- 所属: 東洋大学(21歳)
- 出身: 北海道黒松内町(北海高校卒)
- ポジション: 内野手(遊撃・二塁・三塁)
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 広角に長打を放つパンチ力と、複数ポジションを守れる器用さを兼ね備える。高校時代にクロスカントリーで鍛えた強靭な下半身が武器。2025年ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから3位指名を受ける。










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