オリックス、ドラフト1位・山岡泰輔投手は福良監督がフロント押し切る

日刊スポーツの野球の国から(12月7日)では、オリックスの今年のドラフト会議の紛糾についての記事が書かれている。昨年のドラフト会議で吉田正尚選手の指名を福良監督の同意がなく決定したフロントに対し、今年は福良監督が強行に山岡投手の獲得を主張したそうだ。

経緯

書かれている経緯はこうだ。ドラフト会議前日(10月19日)のスカウト会議は3時間に及んだが、1位指名をめぐって紛糾していた。フロントは創価大・田中正義投手の1位指名を決めており、すでにオリックス本社サイドにも指名を伝えていた。しかし福良監督が来年開幕から投げられる投手の獲得を主張し、肩の故障で不安のあった田中正義投手ではなく、社会人で1年間投げとおした山岡泰輔投手の指名を希望した。

会議中に西名球団社長は「宮内オーナーに説明がつかない」などと田中投手指名を強硬に主張し、会議途中にオーナーに連絡を取るように周りに指示するなどしたようだ。結局、1位指名の決定は翌日のドラフト会議直前のスカウト会議に持ち越しとなり、20日の会議で福良監督が「やっと1位が決まった。自分の意見を聞いてもらったよ」と笑顔で会議室から出てきたという。

これには前年からの経緯もあるようだ。前年、オリックスはドラフト会議の4日前の青学大のスラッガー・吉田正尚選手1位指名を公表した。しかし福良監督は「何それ?俺、聞いてないよ」と寝耳に水だったようだ。

悪い影響を懸念

チームを中長期的な視点で見て補強を考えていくのは必要な事で、フロントが主導して補強を進めるのは悪い事ではない。監督の意見だけを聞けば、翌年の成績が出なければクビになるために短期的に戦力になる選手の獲得をしがちにはなると思う。

しかし、監督の意見を聞かずというのは、監督の熱意を失わせることになる。フロントと監督が意見をぶつけ、両者納得して行う事は基本となる。

今年は福良監督が意見を通したが、フロントにはおもしろくない気持ちは残っただろう。球団一丸となってチームの勝利に進むことができるのか不安が残る。また山岡投手に影響がないかも非常に心配される。

千葉ロッテ時代にフロント主導でチームを強くした瀬戸山隆三氏がドラフト時は本部長を務めていた。現場との対立は千葉ロッテ時代から言われていた。ドラフト会議後に瀬戸山本部長は執行役員、と加藤康幸編成部長が球団本部付へと職責が変更された。球団本部長には編成部長を務めていた長村裕之氏が就任し、アドバイザーとして長谷川滋利氏が就任したものの、長谷川氏が日本ハムの監督への要請があったといった発言をして日本ハムを怒らせた。

まだフロントのガタガタは続くようにみられる。そしてその影響を受けて、オリックスは2001年から10度の監督交代をしている。かつて監督に就任しながら翌年途中に解任された石毛宏典氏も、監督時代にフロントとの行き違いもあったことを話している。

フロントと現場の一体感を生み出さなければ、チームは変わらない。それは今年優勝した北海道日本ハムや広島カープが証明をしている。

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オリックスドラフト一本釣りの舞台裏 日刊スポーツ紙面 2016/12/7

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