オリックスがドラフト1位で曽谷龍平投手を指名することを公表し、これで6球団が1位指名を公表した。
ナンバーワン左腕
福良GMが「1位は白鴎大の曽谷投手でいきます。うちの補強ポイントで、No・1の評価。一番という判断です」と評価して白鴎大の左腕・曽谷龍平投手を指名した。
182cmの左腕投手でスラッとした体型から、球速がそれほど出ていなくてもストレートで空振りが取れる投手だったが、球速が152キロまで伸びると、力強さとキレを併せ持つ真っ直ぐを投げるようになった。カットボールやツーシームなど小さな変化球も使い、昨年秋に4勝、防御率0.24を記録すると投手三冠に輝いた。福良GMは「真っすぐが強いし、右打者の内角の球も強い。スタミナもある」と評価する。
今年7月には侍ジャパン大学代表入りしてハーレムベースボールウィークにも登板し、今年の大学のトップランナーとして存在感を見せた。
中日、阪神、千葉ロッテなど、左腕投手を求める球団は多く、各球団のドラフト1位候補として名前が挙げられている。その中でオリックスが先んじて公表したことがどのように影響するか注目したいが、おそらくあと1,2球団は指名をし、競合となるのではないかと思う。福良GMも「始まってみないと分からない。流れを見ないとね」と話し、競合にも備えていく。
2020年とは別の意味で
これで6球団目のドラフト1位指名となった。近年は以前に比べると1位指名を事前に公表する事が多くなっており、2020年はドラフト前に7球団が1位指名を公表している。ただし、ドラフト会議の前日の25日に4球団が公表をしたもので、それよりも早いタイミングで6球団が1位指名を公表したのは異例と言える。
2020年10月13日 オリックスが佐藤輝明選手1位指名を公表
2020年10月15日 千葉ロッテが早川隆久投手1位指名公表
2020年10月22日 日本ハムが伊藤大海投手1位指名を公表
2020年10月25日 ヤクルトが早川隆久投手1位指名公表
2020年10月25日 ソフトバンクが佐藤輝明選手1位指名を公表
2020年10月25日 巨人が佐藤輝明選手1位指名を公表
2020年10月25日 中日が高橋宏斗投手1位指名公表
2020年は豊作といわれる年で、佐藤選手、早川投手、伊藤投手など即戦力の選手も多くいた中で1位指名を抽選で外しても他にも1位で指名したい選手がいる状況だったが、今年はドラフト1位指名選手が12人そろわないという中で、抽選を外した場合に1位として指名したいという選手がいなくなる可能性があり、各球団とも1位指名した選手を確実に確保したいという思いが見える。
残りの6球団のうち、阪神はドラフト会議前日のスカウト会議で監督が1位指名を決定するのが慣例となっており、岡田新監督が1位指名選手を選択する。そこで公表となるか。また、DeNAは毎年1位指名を公表しないが、その他の球団が1位指名を公表するのかが注目される。



球団の1位指名公表は20年の佐藤輝明(現阪神)以来2年ぶり。すでに今秋は巨人、ソフトバンク、西武、日本ハム、広島に続いて6球団目。20年には7球団が事前に1位指名を公表したが、その時に迫る勢い。指名人数については、福良GMは「始まってみないと分からない。流れを見ないとね。(育成選手も)一応、予定はしています」と話した。


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