広島がドラフト5位で指名した千葉学芸の菊地ハルン投手が、契約金3000万円、年俸500万円で仮契約を結んだ。200cmの大型右腕が球界にインパクトをもたらす。
丁寧な積み重ね
菊地ハルン投手は200cmの身長と110kgの体重がある大型右腕で、最速は149キロを記録する。しかし、パワー中心の投手と想像すると思うがそうではなく、アドゥワ誠投手のような繊細さや丁寧さを持つ投手だと思う。
今年春に話題となり見に行ったが、個人的にも上記のような想像をしていた。しかし、投球はおとなしめで、球速を140キロ前後に抑えて投げていた。その試合では制球にやや苦しみ、相手が強豪だったこともあって良い印象とはならなかった。
しかし夏にはみちがえていた。まだ細いと感じた体が太く感じられ、投げる球の強さも増している。そして何よりも投球に丁寧さを感じ、この成長も毎日の積み重ねによる取り組みによるものと思うようになった。
夏の大会終了後に本格的に肉体改造に取り組み、ウエイトトレーニングと走り込みで体重が104kgから110kgになると、ストレートの平均球速も140キロから145キロまでアップしたという。春、夏、そしてこの秋の姿を広島のスカウトが見て、支配下のドラフト5位で指名したのだろう。プロでも可能性を感じさせるこの成長曲線も、計画的に行われたのではないかと思う。
「出力が大事」と話し160キロを目指しているというが、決してそれだけではない投手になるのではないかと思う。「自分の力がどれだけ通用するのか楽しみ。努力して、活躍できるような選手になりたい。新人王を獲りたいですし、優勝してみたい。」と話す。中学時代に全国3位だったが「自分はあまり出ていなかった」といい、高校では優勝という経験はできなかった。プロで「いつかはたどり着きたい」と頂点を目指す。
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