北海道日本ハムがドラフト4位で指名した前橋商の清水大暉投手が、契約金3500万円、年俸530万円で仮契約を結んだ。192cmが歩むプロでの姿とは?
きれいなフォームの投手に
清水大暉投手は高校2年の春の大会で、リリーフで登板して140キロ後半の速球を投げ続けた。190cm前後の大型右腕で、佐々木朗希投手が突然現れたような印象を受けた。
2年夏の群馬大会もリリーフで登板し、そのストレートの威力は非常に魅力だった。しかしまだ体力が無かったのか力に頼ったのか、群馬大会の決勝ではリリーフで2回を投げて3奪三振無失点で甲子園出場を決めたもののやや威力が弱くなっており、甲子園では2/3回で5失点とクラーク国際打線につかまってしまった。
それでもこの怪物はどう成長していくのだろうと春が楽しみだった。そして見せた姿は予想とは違い、フォームのバランスを良く、井上温大投手のような前でリリースをして投げる投手となっていた。3年生の投球をみると、球威自体は2年時のほうがあったと思うが、そのフォームの良さとそのようにした意図がはっきりと見え、プロのスカウトもそれを評価していた。
まだ未完成であることは間違いない。これからこのフォームで高校2年時以上の出力を見せ、そして変化球も精度の良いものにしていく必要がある。それでも、それもしっかりできるだろうという期待感が、2年時から3年時の変化の中にある。信じる力、そしてそれをやり遂げる力がある。
この日の仮契約では色紙に「不動心」と書いた清水投手。スタンドで話をしている姿を見たが、非常に好青年の印象を受けた。プロで性格の強い周りの選手に勝てるかという思いも持ったが、マイペースさも感じさせるし、「不動心」を中に持った選手だと思う。
周りの意見を聞くことも大事だが、プロでは色んな人が代わる代わるいろいろなことを言ってくる。それに動じない事が非常に大切で、これからも自分を信じて進んでゆきたい。
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