巨人のドラフト2位・浦田俊輔選手が契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約を結んだ。背番号は32に決定した。
大学No.2遊撃手
浦田俊輔選手は大学生遊撃手として注目されていたが、今年は宗山塁という傑物がおり、比較の対象にもならないほど、知名度などで差があったことは間違いないだろう。
それでも唯一、比較をされたタイミングが昨年12月の大学代表候補強化合宿で、共にショートのポジションでノックなどを受けた姿は、宗山選手がすでにプロでもトップクラスという1ランク上の守備を見せる中で、浦田選手は例年であれば大学生のナンバー1遊撃手という印象を強く持った。そして50m5秒台を計測し、宗山選手の持っていない武器も見せ、個人的には敬意を持って大学ナンバー2遊撃手という評価をした。(本人が気に入ることは無いだろうが)
それでも夏はチャンスだと思った。春に宗山選手が骨折などの故障があり、今年の侍ジャパン大学代表のショートは「浦田選手で決まり」と思っていた。その浦田選手は大学野球選手権の初戦の福岡大戦で3安打の活躍を見せていた。しかし、仙台大との2回戦は途中から1打席のみ、準決勝の早稲田大戦は欠場した。福岡大戦の前のトレーニング中に左ふくらはぎを痛め、初戦はテーピングを巻いて出場したが、代表で十分なパフォーマンスを出せる状態ではなく、招集されていた候補合宿への参加を辞退した。
巨人ではショートのポジションを門脇選手や泉口選手、若手の中山選手などと争うことになるが、守備に関しては、門脇選手と同じくらいと思う。打撃はやや力が弱いという評価もあるが、パチンと叩く強い打球もあり柵超えも見せたりする。十分プロでやれると感じた。そしてリーグで3度の盗塁王に輝いた50m5秒8の足はポジションを獲るのに大きな武器となりそうだ。
「いずれ日本を代表するショートになりたい。ショートの守備では誰にも負けたくない」と話す。ドラフト1位で入団する高校ナンバーワン遊撃手の石塚裕惺もおり、これから長い戦いをしてゆきたい。
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