東北楽天ドラフト3位・浜矢広大投手が仮契約、185cmから147km/h投げる左腕

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 東北楽天はドラフト3位で指名したHonda鈴鹿の浜矢広大投手と仮契約を結んだ。契約金は6000万円、年俸は1000万円(推定)。大型左腕にチームの期待が高まる。

東北楽天の左腕補強戦略

 これまで東北楽天はかなりの数の左腕投手を指名している。2005年からみると、2005年はの大学社会人ドラフトで松崎伸吾投手、高校生ドラフトで片山博規投手を指名し、2007年の大学社会人ドラフトでは長谷部康平投手を、2008年は藤原紘通投手、2010年は塩見貴洋投手、2012年は森雄大投手と、ドラフト1位で合計6人を指名している。

 それぞれリリーフなどで活躍を見せ、塩見貴洋投手は1年目に9勝を挙げたが、2013年で言うと長谷部投手は10ホールド、片山投手が2ホールドという状況となっている。2008年ドラフト6位の辛島航投手が先発で結果を出し始めたものの、東北楽天の左腕を多く指名する戦略はまだうまくいっているとはいえない。

 それでも東北楽天は左腕補強の手を緩めず、今年のドラフトでは、1位で松井裕樹投手を、3位で浜矢広大投手を、5位で西宮悠介投手を、7位で相原和友投手と4人の左腕投手を指名した。左腕投手というものがチーム作りの中心になっている事が伺える。

185cmから147km/h

 指名された4人のサウスポーの内、ドラフト1位の松井裕樹投手は小柄ながらキレのある変化球で三振を奪う左腕、5位の西宮悠介投手は180cmから148km/hを投げるキレイなフォームの左腕、7位の相原和友投手は大きなカーブでタイミングを外す186cmの大型左腕。そしてドラフト3位の浜矢広大投手は185cmから147km/hだが、投手になったのは高校2年生からで、投手となってからまだ5年の成長途中の左腕投手だ。

 高校時は日高高校中津分校でプレーし2年夏まではファーストを守る。秋から投手となったものの3年生の夏は初戦で12安打5失点で敗退する。卒業後にHonda鈴鹿に入社すると、2年目となった2012年秋に行われた中日との交流戦で5回1失点と好投して成長を見せると、今年はエースとなり都市対抗予選のジェイプロジェクト戦で3安打1失点完投勝利を挙げると、9月7日に行われた日本選手権予選の東海REX戦では140km/h中盤の速球で5安打1失点完投、ドラフト候補として名前が挙がるようになり、阪神、中日などが候補としてリストアップしている。

成長に期待

 投手経験5年目でここまで年々成長を遂げている。この日も東北楽天の福田スカウト部副部長が「シーズン途中でも成長していける選手。必ず右肩上がりで成長していく。もっと大きな目標を持ってもいい」と話し、成長を評価しての3位指名となった事を示した。

 大型左腕は日本では少なく、貴重な存在で期待が高まる。プロでも成長して日本屈指の大鋸左腕投手になってほしい。

 勤務先のホンダ鈴鹿製作所で入団交渉を終えた浜矢は、晴れ晴れとした表情で語った。「ものすごく良い評価をしていただいた。本当にうれしい。やっとプロになる実感がわいてきました」。契約金6000万円、年俸1000万円の“査定”を素直に喜んだ。

 185センチの長身から最速147キロの直球を投げ込むサウスポー。その夢は大きい。「新人王を目指して頑張りたい。そのためには2ケタは勝てるように。まずは早く1軍で投げられるように地道に努力していきたい」と力強く言い切った。

 昨年までは“身近”だった先輩が刺激になっている。昨春、三重中京大4年生だった則本が練習に参加した際、投球にくぎ付けになった。右腕は今季、15勝8敗の好成績で新人王を獲得。「則本さんは気持ちでグイグイ押すタイプ。目標になれる投手が目の前にいるので見習っていきたい」。則本ばりの強気のスタイルで、三重から2年連続の新人王輩出を狙う。

 福田スカウト部副部長は「シーズン途中でも成長していける選手。必ず右肩上がりで成長していく。もっと大きな目標を持ってもいい」と太鼓判を押した。浜矢は「本田宗一郎さんのようにチャレンジ精神を持って行きたい」とホンダ創業者の名前を挙げ、活躍を誓った。投手歴5年目という期待のサウスポーが、新たなステージのスタートラインに立った。

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