北海道日本ハムの大谷翔平選手が3月21日、東北楽天とのオープン戦で8回にマウンドに登ると、157km/hを記録したストレートにスライダーで1回で2三振を奪った。
先頭打者のマギーとの対戦で初球はファール、東京ドームの球速表示は143km/hだったが低めのストライクを投げた。続く球は151km/hが低めに決まり、追い込んだ後は高めのスライダーで空振り三振を奪った。
続く森山選手の打席で157km/hを記録、東京ドームのスピードガンは時々壊れて157km/hを表示することがあるが、その後も156km/hを連発する。森山選手は高めのストレートを三遊間にはじき返しヒットを記録した。
続く嶋選手の打席でもクイックにもかかわらず150km/h中盤のストレートを連発すると、最後は真ん中のスライダーを嶋選手がのけぞって見逃し三振をうばった。
鉄平選手の打席ではストレートが高めに浮き暴投も記録したがファールフライに打ち取り1イニングを無失点に抑えた。
東京ドームのスピードガンはなかなか球速が出ないことで有名だ。最初はスピードガンの異常値かと思われたが、150km/h中盤を連発し、実力を見せ付けた。多少コントロールも荒れたが、低めにも150km/h中盤を投げる事ができたこと、スライダーの切れもあった事が大収穫だ。
その後、8回裏にノーアウト2塁の場面で打席に立つと、初球を一二塁間に痛烈にはじき返した。一塁手の好プレーで内野ゴロになったものの、進塁打でランナーを進めた。
9回はライトの守備に着いたが守備機会はなく、9回裏はネクストバッターズサークルに立ったものの打順は回らなかった。
157km/hを記録した時点で、「やっぱり投手」と思わせるも、その裏の打席で「打者としても捨てがたい」と思わせる。野球を変える存在になりつつある。
日本ハムのドラフト1位大谷翔平投手(18=花巻東)が「二刀流」デビューを果たした。3点ビハインドで迎えた8回表、4番手としてオープン戦登板。「3番投手」でスコアボードに名前が刻まれ、アナウンスコールに場内は沸いた。
圧巻のデモンストレーションだった。1死走者なし。打者森山の初球。しなりの効いた右腕から放たれたストレートはうなりを上げた。「157キロ」。スコアボードに刻まれた“今季最速”の剛球にドーム内のボルテージは上昇するばかりだ。この回、1死二塁と走者は背負うも1イニング1安打無失点で締めた。暴投あり、けん制悪送球ありの「大谷劇場」となったが、折り紙付きの実力に偽りはなかった。
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