日本ハム・大渕スカウト、プロ入り後に伸びる選手は「自分を持っている選手」

日本ハム, 大渕スカウト

北海道日本ハムの大渕スカウト部長が、スポーツ報知でインタビューを受けている。プロ入り後に伸びる選手について、「簡単に言えば、自分を持っている選手、ということになります。」と話し、大渕氏のスカウティングのコアとなる部分を話した。

周囲の目を気にする事なく、淡々と目標に

大渕氏はプロ入り後に伸びる選手について聞かれると、「簡単に言えば、自分を持っている選手、ということになります。自分を信じ、信念を持ってやり遂げる。そういう子は伸びます」と話し、具体的には、「自分を持っている選手は、自分のやり方をやり通すことができる。ああでもない、こうでもないと人目を気にして過ごすような選手は伸びません」と話した。

そして大谷翔平選手についても、 「彼は、自分に与えられた時間や環境を全て野球のパフォーマンス向上につなげようとしていた。チームメートが遊びにいこうが全然関係ない。周囲の目を気にすることなく、淡々と自分の目標に向かって完遂する。その姿勢が素晴らしかった。そういう信念、明確な目標を持った選手は強いです」と話した。

また2015年にドラフトで指名した平沼選手について、「彼は高校時代、投手でしたが、我々は打者として評価していました。野手としてゼロから取り組めるかどうかを判断をする際に、彼の弱音を吐かずに必ず最後までやりきるという能力が決め手になりました」と話し、自分を持っているという評価軸で指名をしたと明かした。

野球と人生について

また大渕氏は、プロ入りした選手に様々な講義を行い、「引退するときに堂々とユニフォームを脱げるようにやりきってくれ」と伝えているという。例として、2009年にドラフト6位で徳島インディゴソックスからプロ入りした荒張裕司選手について挙げ、「荒張は自ら退団を申し出てきたんです。在籍7年間で1度も1軍に上がれなかったんですが、本当にやりきりました。このチームでこれだけチャンスを与えてもらって、自分の力が全部分かりましたと言って。」と話した。

そして、 荒張投手は2017年に東京消防庁の試験に合格している。「彼は野球をやりきった上で、消防士になりたいという次への意欲が湧いていた。理想的な退団の仕方だったと言えます。選手としての結果は出なかったけど、彼にとってプロ野球で過ごした7年間というのは絶対にいい期間だったと思います。多分、面接などでは胸を張ってプロ時代の経験を話してくれたのではないでしょうか」と話した。

野球と人生について大渕氏は、「プロで活躍できるのは本当に一握り。高卒でプロ入りした選手のうち、7割が1軍で活躍できないというデータもあります。現役引退後のことを考えると、プロ野球生活をステップアップにしたいんです。全身全霊をかけて野球をやりきったという思いがあれば、それは必ず本人の人生にプラスとなるはずです」と話し、現役の高校生についても。「中途半端にずるずる野球を続けるようなことはしてほしくないですね。そもそも、スポーツというのは、自分の人生を豊かにするツールでしかない。そのツールにしがみつくような考え方はちょっと違うんじゃないかなと思います」と話し、高校3年間で情熱を注ぎこんで野球をして、「やりきった上で、もっと野球がやりたいと思えば、続ければいいし、新たに音楽を始めるでもいい。」と話した。

大渕氏はプロの経験は無く、高校の教員をしていたが、「プロとアマの両方を見られて、どちらのことも理解できる立場になることによって、より野球界に貢献できるのではないか」という思いから2006年にプロのスカウトに就任した。「プロアマの懸け橋的な存在になれればと思ってスカウトになった」と話している。

元西武スカウトの日野茂氏もプロ入りした選手に、「五体満足で故郷に帰らないように」と伝えていたという。不完全燃焼で現役を終えるのではなく、プロでやり切って、納得して引退をしてほしいという思いは、スカウト共通の思いだろう。

北海道日本ハムファイターズ、過去のドラフト指名

―大谷も入団当初に二刀流批判を受けたが、黙々と我が道を突き進んだ。

 「彼は、自分に与えられた時間や環境を全て野球のパフォーマンス向上につなげようとしていた。チームメートが遊びにいこうが全然関係ない。周囲の目を気にすることなく、淡々と自分の目標に向かって完遂する。その姿勢が素晴らしかった。そういう信念、明確な目標を持った選手は強いです」


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