北海道日本ハム・吉田輝星投手、契約金1億円・年俸1000万円で仮契約、球団からの3か条と自ら課した3か条

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北海道日本ハムは、ドラフト1位で指名した金足農・吉田輝星投手と、契約金1億円、年俸1000万円で仮契約を交わした。今年夏の高校野球の主役となった右腕がプロで活躍を目指す。

3条件

夏の甲子園では金足農旋風を巻き起こした吉田輝星投手がプロ野球選手となる。この日はドラフト1位指名をした北海道日本ハムと仮契約の交渉が約1時間に及んだ。交渉にあたった大渕スカウト部長は、「遠回りしてほしくない。夏過ぎ、年内には1軍で投げてほしい」と話し、即戦力として考えていることを伝えた。

即戦力として投げるために、日本ハム側から3つの条件を与えた。1つ目はサインは活躍をしてからというもの。地元も、そして全国からも注目を集める吉田投手には、これからも大勢のファンが集まることが予想されるが、大渕スカウト部長は「求められても断る。活躍してから書けばいい」と話し、サインに応えすぎて勘違いをしないようにするためとした。

2つ目はお金の使い方。契約金1億円の好条件で合意したが、その使い方に注意を与えた。吉田投手は「使おうとは思わない。ためようと思います」と話した。そして休日の過ごし方、これは大谷翔平投手が休日も周囲からの誘いを断り野球に取り組んだ姿勢が紹介された。大渕部長は「大谷は目標が明確だった。野球をやるための環境をつくれるのが一流の選手」と話した。

大谷選手は外出をする時に事前に報告をするという「大谷ルール」があったが、吉田投手にもそのルールを適用するという。これは野球への取り組みを促すという事もあるが、すでにファンの多い吉田投手の安全を考えてのものでもある。

また吉田投手も球団の期待に応えるため、この冬の間に即戦力化をするための3つの条件を自らに課した。1つ目は直球のレベルアップ。吉田投手は「プロになると足りない。それプラスキレとコントロールを意識していきたい」と話した。球速も足りないし、球質、そして高校時代とプロでは大きな差があるストライクゾーンに対応していくという。

2つ目は新球を覚える事。「できるだけストレートに近い軌道でいけるように、カットボール、ツーシームは覚えられたら」と話し、ストレートを生かすための変化球を習得する。3つ目は下半身強化、すでに体重は夏より4kg増して85kgとなっているが、強い土台を作る。そして東北楽天の則本投手について、「下半身の使い方がうまい。身長が足りない自分には、そういう所が重要になってくる」と話した。

すでに注目されている選手にとっては世間の期待が集まるため、プロ入りまでの時間とプロ1年目というのは重要になる。計画通り夏過ぎに1軍に昇格して登板できるようになるか、吉田投手に注目したい。

2018年度-高校生投手-右投のドラフト候補リスト

(1)サインは活躍してから プロ入りが決まった地元のスターには大量の“サイン攻め”も予想されるが、大渕部長は「求められても断る。活躍してから書けばいい」。ちやほやされて勘違いするなとの親心がそこにある。
(2)お金の使い方 契約金1億円、年俸1000万円で合意したが浪費は禁止。吉田も両親にプレゼントを計画している一方で「使おうとは思わない。ためようと思います」と冷静だ。
(3)休日の過ごし方 米大リーグ挑戦という夢を実現するため、休日も周囲からの誘いを断り、ひたむきに野球に取り組んだ大谷の姿を伝えられた。

武器は最速152キロの直球。ただプロでは変化球を交えなければ打ち取れない。本格習得を目指すのがメジャー流の変化量の少ない球種だ。「カットボールとツーシームの練習をしている。直球と同じ腕の振りで軌道も同じように投げたい」。両球種は田中(ヤンキース)が海を渡った後に磨いた。吉田も以前から投げているが「曲げようという意識が強過ぎた」と打者に見極められたという。日米野球をテレビ観戦し、さらにその思いは強くなった。打者の手元で動かす速球系の変化球を「開幕までに完成させたい」と見据えた。

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