大学、社会人2年目のドラフト会議で指名漏れし、その度に大きなショックを受けてきた竹田祐投手、3度目のドラフト会議では1位指名を受けた。
常に注目投手
竹田祐投手は履正社高校で140キロ前半から中盤の速球を投げ、コントロールを活かした投球を見せて注目されると、明治大では1年春からリーグ戦で登板し、3、4年時はエースとしてリーグ通算11勝を挙げた。
しかしその秋のドラフト会議ではプロ志望届を出して指名を待ったが名前が呼ばれず、たなか監督に肩を抱かれながら会見場を後にする姿が新聞に掲載されていた。竹田投手は「この悔しさを絶対に忘れないように」とその新聞を実家に貼るように父親に依頼をしたという。
そして三菱重工Westに進むと1年目に大きく飛躍した投球を見せ、昨年の社会人2年目のドラフト会議では指名の可能性があった。しかし2年目のフォームがあまりフィットせずに1年目のような投球ができず、再び指名漏れとなった。
ドラフト後は食事も喉を通らないほど憔悴していたというが、1週間後に実家に帰ると、「とにかくもう1年、勝負をかけて頑張る。ドラフト1位指名を目指す。このままでは終われない」と話していたという。
そして社会人3年目の今年、再び球威を取り戻したフォームでチームのエースとして登板し、3度目のドラフト会議ではドラフト1位指名となった。結果的に遠回りとなったのだろうが、結果として大きな物を手に入れた。
プロでも悔しさをバネにして行ける選手だと思う。個人的には今年のドラフト候補の評価として竹田投手はドラフト1位指名はやや高いという評価をしたが、この厳しい評価を笑い飛ばすような活躍をして欲しい。
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