福岡ソフトバンク・東浜巨投手が実戦登板で好投

福岡ソフトバンクドラフトニュース 2012年ドラフトニュース

 福岡ソフトバンクのドラフト1位・東浜巨投手がフリー打撃に初登板すると、打者9人と対戦し2人にヒットを打たれたものの、内川、松田、本多といった主力選手を抑える好投を見せた。

 内川選手には137km/hのストレートのあとに120km/h台のストレートを投げてタイミングを外し打ち取ると、松田選手には真っスラでショートゴロに仕留めた。埼玉西武の亀井スコアラーは「タイミングを外すのがうまい。もしかすると無意識かもしれないが、それだと厄介」と話し、東浜投手の投球術を見て警戒感を示した。

 高校生の時から全国で戦って優勝し、亜細亜大学でもリーグ通算35勝22完封に420奪三振を記録している投手だ。それだけの実績が東浜投手を支えている。確かに大学1,2年のような球速は出さなくなったものの、叩き込まれた実戦感覚はちょっとやそっとでは崩れないだろう。ケガをしなければ開幕からローテーションに入っていくのは間違い無さそうだ。

 

 実戦派の本領を発揮した。スピードガン以上に速く感じさせる直球と、「意識的に抜いた」という120キロ台の直球を駆使したクレバーな投球。真骨頂は本多を中飛に打ち取った直後、内川との対戦だ。この日、MAXの137キロのストレートで追い込むと、最後は129キロのストレート。安打製造機のタイミングを外し、バットが折れた打球は力ない遊ゴロとなった。

 

 続く松田もバットが折れて遊ゴロ。「指にかかりすぎた真っスラ」と東浜は不満顔も結果的には侍候補の“刀”を2本折った。フォームの研究も重ねるルーキーは、打者との間合いを計りながらさまざまな“技”でタイミングを外し、思い通りの打撃をさせない。直球の緩急だけでも打者を幻惑させる技術を持っている。東都大学リーグで420奪三振、22完封のリーグ記録を打ち立てた秘密がここに隠されている。

 

 バックネット裏の007も警戒心を強めた。「タイミングを外すのがうまい。(緩急は)もしかすると無意識かもしれないが、それだと厄介」と西武・亀井チーフスコアラー。東浜自身は「この時期なので何とも言えない」と侍切りには複雑な表情も、「やっていける自信が付いた」と確かな手応えも得た様子。派手さはないが、その潜在能力は計り知れない。

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