相模向陽館・増田一樹選手、4敬遠で敗退も埼玉西武、オリックスなど日米3球団視察、大学進学後にプロ入り目指す

増田一樹, 相模向陽館

 高校野球神奈川大会では高校通算39本塁打の相模向陽館の増田一樹選手が登場したが、4敬遠という無常な結果に終わりチームも敗れた。

 増田選手は横浜緑シニアで活躍し多くの有力校から誘われる選手だったが、チームメイトともめて退部し不登校となってしまう。しかし定時制の相模向陽館に進学すると投げては139km/hを記録、打っても高校通算39本塁打を記録し、プロも注目する選手となった。

 定時制は4年だが高校野球の規定で3年生までしか出場できず、今年が最後の夏の大会となる。その大会の初戦で4敬遠でバットを振ることなく終わってしまい、増田選手は「勝負して欲しかった」と語った。対戦相手の高津高校の田中健次監督は「うちには増田君を抑えられる投手はいない」と対戦が決まった時から敬遠を決めていたという。これについては苦言を呈したい。

 今年のドラフト候補ではないが、この日は埼玉西武、オリックスなど日米3球団が視察、オリックス・中川スカウトは「いい打者がいると聞いて来たんだけど」と話した。

 増田選手は試合後に「大学でもまれてプロに行きたい。」あと1年あるので木製バットに慣れたい」と話し、大学に進学してからプロ入りを目指す。苦難を乗り越えて大きく成長するだろう。大学で増田選手の名前を聞く事になると思う。

 外角に大きく外れた白球が、涙でにじんで見えた。7点を追う7回、2死走者なし。相模向陽館の主砲・増田は、またしてもボール球を見送るしかなかった。4打席連続の敬遠。「勝負してほしかった…」。92年夏の甲子園で5打席敬遠された松井秀喜さんを思い出させる、1度もバットを振ることができず“最後の夏”に幕が下りた。

 異色のスラッガーだ。中学時代は強豪・横浜緑シニアで活躍していたが、3年春に退部。不登校も経験し、定時制の相模向陽館に進学した。1年秋からエースを務め、打っては高校通算39本塁打。定時制は4年制で、今秋のドラフトは対象外だが、日米の複数球団がマークする逸材だ。この日も西武など3球団が視察。オリックス・中川スカウトは「いい打者がいると聞いて来たんだけど」と、バットを振らずの敗退を惜しんだ。

 高津の田中健次監督(48)は「うちに増田くんを抑えられる投手はいない」と、組み合わせ決定直後から決めていた作戦。増田は「泣くに泣けない。打つ自信はあった」とぼう然。今後については「大学でもまれてプロに行きたい。あと1年あるので木製バットに慣れたい」。チームに残って自慢の打棒を磨いて行く。


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