埼玉西武は、ドラフト2位で指名したNTT東日本の佐々木健投手と、契約金7000万円、年俸1350万円で仮契約を交わした。
153キロ左腕
契約に立ち会った潮崎グループデュレクターは、佐々木健投手について「真っすぐは打者を圧倒する。雄星みたいな感じ。」と話し、「1軍でばりばりやってほしい。プロでも打者を圧倒する直球を投げてほしい。左腕王国ができたらいい」と期待を寄せた。
佐々木投手は153キロの左腕投手で、その力のあるストレートがややばらつく所がある。ただし、バッターのインコースをえぐったりと暴れる球で、それによって打者も怖さを感じる。真っ直ぐも高めの球に思わず手が出てしまう球威で、ストライクを取るのに苦しむということはそれほど無い。
佐々木投手も「西武の左投手といえば菊池雄星さん。直球で押し変化球で圧倒する。自分もそのスタイル。直球がどこまで通用するか楽しみです」と話した。まさに雄星投手のように多少の荒れ球は気にしないくらいの投球ができる。
先日まで行われていた都市対抗野球で、NTT東日本は準優勝をおさめたが、佐々木投手は左肘の違和感のために、2試合、わずか2イニングの登板に終わった。しかし、「特に問題ない」と話し、軽症であることを強調して、「プロに入った以上はタイトルを取れる投手になりたい」と意気込みを示した。
佐々木投手の怖い投球に、ソフトバンクの柳田選手、日本ハムの中田選手、東北楽天の浅村選手などがどのような反応をするか。ときにはにらまれる場面もあるかもしれないが、それは佐々木投手にとっての勲章として、強い気持ちで立ち向かいたい。佐々木投手は「浅村さんと中田さん。チビらずに戦いたい」と話した。
潮崎氏は「そのうち左王国ができる。佐々木君で完結」と話した。昨年のドラフト会議では2位で浜屋投手を指名し、今年は1軍で3勝を挙げた。2年連続で左腕投手を指名し、これでドラフト上位での課題の即戦力左腕の指名が打ち止めとなるか。


直球だけでなく落差のあるチェンジアップも切れ味十分で同じ社会人出身の新人で戦力となった浜屋、宮川に続く活躍が見込まれる。今月3日まで行われた都市対抗ではチームは準優勝に輝いたが、左肘の違和感もあり登板は2試合でわずか2イニング。それでも「先発で長いイニングを投げたい」と夢をふくらませる姿に潮崎グループディレクターからも「そのうち(西武も)左王国ができる。佐々木君で完結」とリップサービスが飛び出した。
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