千葉ロッテからドラフト6位で指名された日本生命の立松由宇選手が、契約金4000万円、年俸1000万円で仮契約を結んだ。ドラフト指名時はやや困惑もあり、プロ入りを保留していた。
父のアドバイス
立松由宇選手は日本生命でプレーして4年目、25歳の内野手で、立正大などでは捕手としてドラフト候補として注目されていた。社会人に進み捕手から内野手に転向すると、手厚い福利厚生や温かい雰囲気の日本生命で4年目となり、チームでプレーし続ける事も考えていた。
しかし、ドラフト会議では千葉ロッテが6位で指名した。昇給も間近という状況で、将来、日本生命で働いていくという安定感もある中、25歳という年齢で飛び込むプロ野球に不安も感じ、ドラフト会議時には入団拒否の可能性も検討していた。
その後、会社や家族などと相談し、約1ヶ月間熟考を重ねる。そして次第に千葉ロッテ入団の思いが強くなってきた。「大好きな球団ということが一番の決め手。地元の友達にもすごくロッテファンが多くて、その期待にも応えたいという思いもあるし、いち野球人してトップレベルの野球も経験してみたい。そこで自分がどのように通用するのかを味わってみたいという気持ちが、素直に出てきたので、それに乗っていこうかなと決めました」と出身の地元・千葉ロッテからの指名だったことが最終的には決めてとなり、入団を決めた。
また、家族の思いもあった。今夏に亡くなった祖父が「おじいちゃんはプロ野球が大好きだった」という。そして何度も相談し、プロ入りに背中を押してくれたのは父だった。「一度きりの人生で、お固くいくのも分かるけど、挑戦するのもひとつの選択肢だぞ」とアドバイスした。
千葉ロッテの榎アマスカウトディレクターは、「走攻守すべての面でチームの勝利に貢献してくれると期待しています」と高く評価している。立石選手も「自分の持ち味は打撃。開幕1軍を目指してやっていきたい」と話し、1年目から勝負をしていく。
厳しい世界であることは間違いない。18歳で入団したドラフト1位選手も2,3年で育成契約になるケースも出てきており、25歳のドラフト6位の選手が長くやり続けるには、来年が勝負となることは間違いないだろう。それでもプロにチャレンジした事が悔いとして残ることは無いのではないかと思う。
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