千葉ロッテは12月4日、新入団選手の発表を行った。選手の推定年俸、背番号、現在地と将来の活躍のイメージを予想してみます。
千葉ロッテ2024年入団選手一覧
順位 | 選手名 | 位置 | 出身 | 身長体重 | 投打 | 契約金 | 年俸 | 背番号 |
1 | 西川史礁 | 外 | 青山学院大 | 182/88 | 右右 | 10000 | 1600 | 6 |
2 | 宮崎竜成 | 内 | ヤマハ | 173/90 | 右左 | 8000 | 1400 | 44 |
3 | 一條力真 | 投 | 東洋大 | 190/90 | 右左 | 6000 | 1000 | 41 |
4 | 坂井遼 | 投 | 関東第一 | 178/78 | 右右 | 4000 | 560 | 62 |
5 | 広池康志郎 | 投 | 東海大九州 | 185/85 | 右左 | 4000 | 800 | 64 |
6 | 立松由宇 | 内 | 日本生命 | 177/82 | 右左 | 4000 | 1000 | 49 |
育1 | 谷村剛 | 内 | 和歌山東高 | 177/85 | 右左 | 300 | 260 | 130 |
育2 | 茨木佑太 | 投 | 帝京長岡高 | 187/93 | 右右 | 300 | 260 | 131 |
育3 | 長島幸佑 | 投 | 富士大 | 187/92 | 右右 | 300 | 300 | 132 |
新人選手の横顔
ドラフト1位・西川史礁選手 期待度1年目:☆☆☆☆ 3年目:☆☆☆☆
今年のドラフト候補のBIG3の一角で、侍ジャパントップチームでもすでにプレーし、攻守に活躍を見せている。大学では3年春に3本塁打、打率.364、10打点でMVPを獲る活躍を見せ、6月の合宿ではフルスイングで圧倒的な打球を飛ばし、そしてコンタクトもできる打撃にスカウト陣が非常に注目、さらに外野だけでなく内野も守り、その素質の良さを高く評価された。
しかし2年秋に成績が低迷し、4年春もキャリアハイを超えることはできなかった。フルスイングの強さとコンタクトがややズレている印象で、侍ジャパンでもチームでもホームランよりもコンタクトすることを意識しながらとなっており、打率は期待できるがホームランはやや少なくなるような打撃となっていた。それでも侍ジャパン大学代表では欧州の大会でヒットで活躍する結果を残した。
フルスイングからの打球の凄さは実証済みで、プロでもそれを期待したいが、打率的に現時点では.250くらいの選手になりそうに見える。吉田正尚選手のようにブレークするには、もう一つ何かを掴まないといけない所だが、その可能性を持っている選手であることは間違いない。成功時には打率.310、20〜30本塁打の外野手となりそうな期待感がある。
ドラフト2位・宮崎竜成選手 期待度1年目:☆☆☆ 3年目:☆☆☆
立命館大時代から50m5秒台の足と遠投110mの強肩など高い身体能力が注目された選手だが、打撃成績ではややもの足りず社会人へ進む。ヤマハでも打撃成績的にはまずまずという所だが、セカンドで4番を任されて、四球も選べる選手になった。
スイングは無駄がなくシンプル、ホームランが期待できるというほどではないが、強い打球を広角に打てる。何より選球眼の良さでボール球を振らないため、アベレージが期待される選手となりそう。
ドラフト3位・一條力真選手 期待度1年目:☆ 3年目:☆☆☆☆
体のサイズと投げる球のボリュームは大きく、投げている姿は非常に魅力がある。ただし、変化球を含めた総合的な投球で、試合を支配できる投球ができる確率は高くなく、絶対的に信頼されるリリーバーとなるには、球質、コマンド、変化球の質など高めなければならない要素は多い。
ただし、これらができた時にはそのスケールの大きさから、オリックスの山崎颯一郎投手や宇田川投手のような侍ジャパンに呼ばれるくらいの可能性があると思う。
ドラフト4位・坂井遼選手 期待度1年目:☆☆ 3年目:☆☆☆
体のサイズは大きくないが、140キロ中盤から後半の速球を投げることができ、変化球もしっかりと狙った所に投げるコマンド力がある。特に下半身のバネを感じさせ、上体の負担が少ない投げ方なのが良い。しっかりと体を作っていけば、リリーバーとして50試合くらいに投げる事ができるタフな投手になるのではないかと思う。ただし、変化球の組み合わせはカーブなど緩急も使う先発型で、どのように成長していくのか注目したい。
ドラフト5位・広池康志郎選手 期待度1年目:☆☆ 3年目:☆☆☆
足をやや高く上げて勢いあるフォームで150キロのストレートを投げる。肘をうまく畳んで投げ、腕の振りの速さがあるのが魅力で、力よりも球の質で抑えられるようになるのではないかと思う。
ドラフト6位・立松由宇選手 期待度1年目:☆☆ 3年目:☆☆☆
社会人では上の方と評価される打撃がある。フォームはシンプルで無駄のない感じで、低めの球もしっかりスイングしてファウルにすることもできるので、打ち取ることの難しい打者というイメージ。守備面ではファーストを守っているが大学時代は捕手でプレーをしており、守備でも打撃でもユーティリティという感じか。
育成指名選手
谷村剛選手は素晴らしい選手になりそう。打席では体が大きく見え、左打席でのスイングは高校でもトップクラスだと思う。高校野球では打席野中で余裕を持って打っている感じで、軽くスイングしてもフェンス前後に持っていっていた。このまま成長をしてどこまでできるのか楽しみ。茨木佑太投手は早くから期待されていた大型右腕投手だが、球速がなかなか伸びてこない所にやや不思議さもあった。体は出来上がっているだけに、それに見合った球速を出せるかが一つのポイント。
長島幸佑投手は体に見合った150キロ前後の球速がある投手で、ストレートを上から投げ下ろすような感じ。フォームにやや力が入っている感じがあり、変化球はズレがある。そこをクリアできれば比較的早く1軍でもリリーフとして投げられる所にいると思う。
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