社会人野球日本選手権大会はJFE東日本vs日本新薬の対戦が行われ、JFE東日本は2-3とリードされた4回から阪神がドラフト会議で3位指名した田面巧二郎投手が登板した。
田面投手は球速こそ145kmを記録したものの2回で4安打2四球と荒れた内容、何とか1失点に抑えたもののチームはそのまま3-6で敗れ、アマチュア最後の登板は悔しいものとなった。
視察した阪神の菊地敏幸アマスカウト課長は「きょうの投球ではプロで通用しない」とばっさりと切り捨てたものの、「フォームのバランスが悪いわけじゃない。リリースがきっちりしていないだけだから、球数をこなせば、克服できるでしょう」と話した。
田面投手は打者に入れ込みすぎてフォームがおかしくなった」と話し、今後は「投げ込みをして課題を潰してゆきたい」と話した。馬力型の田面投手、プロでは制球力次第ということだろう。
また日立製作所vsニチダイの試合では、日立製作所が0-2とリードを許した8回の場面で東京ヤクルトがドラフト7位で指名した大場達也投手が登板、1回で1安打を許すも2三振を奪う力投を見せた。チームはそのまま敗れ、大場投手もこれがアマチュア最後の登板となった。
悪い田面が出た。“虎デビュー戦”はふがいない結果に終わり、社会人野球が幕を閉じた。2回4安打1失点。2四死球の乱調に、一塁側スタンドで見守った菊地アマスカウト課長が超異例のダメ出しだ。「厳しく書いといて。きょうの投球内容じゃプロで通用しない」
本来なら、担当選手をほめるケースが多いなか、なぜここまで…。ならばなんで指名したの? と聞き返したくなるが、激辛コメントには理由があった。「即戦力というより、のびしろのある投手。いいときは手も足も出ない投球をする。それをコンスタントに出せるようにしないといけない。もっと(球速も)出る」
素材は天下一品。以前から「馬力がある。中日の田島のよう」と、新人ながら今季56試合で防御率1・15を残した右腕になぞらえ、期待していた。本来の力量を知るからこそのゲキだった。 全文はサンケイスポーツのサイトをご覧ください。
阪神のドラフト3位指名を受けたJFE東日本・田面(たなぼ)にとっては悔しい社会人最終登板となった。4回から2イニングを4安打2四死球で1失点。もともと荒れ球のタイプだが「いつもより荒れていた。決め球のフォークも落ちなかった」と言う。社会人野球を4年で終えた右腕は「最後はふがいなかったけど、反省して次に生かしたい」と話した。
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