阪神・藤浪晋太郎投手、巨人・菅野智之投手が順調なスタート、福岡ソフトバンク・東浜巨投手は不安も

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 阪神・藤浪晋太郎投手は1軍キャンプでスタートを切ったが、他の1軍投手と投げる事でペースを乱されないようにと配慮され、他の投手の投球練習が終わった後にブルペン入りした。しかしこれが注目を一身に集める形になってしまったが、それでも30球を投げ込み、他球団のスコアラーを驚愕させた。

 首脳陣が藤浪晋太郎投手を配慮した結果、逆に注目されてしまう事になり、中西投手コーチは「かえって目立ちすぎたな。明日からは一緒でいいと言っていた」と反省したが、それでも一人ブルペンで圧巻の投球を見せた。中日・佐藤スコアラーは「松坂の1年目はすごい球を投げていた。藤浪も堂々と投げていた。末恐ろしい」と話し、197cmの怪物に警戒感を示した。

 巨人・菅野智之投手も念願のブルペン入りを果たした。捕手を立たせて45球を投げたが、スポーツ報知によるとカーブ8球、スライダー3球、カットボール4球、高速シンカーのような軌道で沈む魔球、ワンシームも3球を織り交ぜたとのこと。川口投手コーチも「ブルペンだけで、打者が立っていないから高評価はできないけど1軍レベルのボールだった。やっぱり基本は真っすぐ。質はいいしスピン力、威力がある。本人は『全然でした』って言っていたけど大したもんです」と高い評価をしている。

 大きな体だがコンパクトに腕を使い、フォームに迫力は無いかもしれない。それでもキレのある外角低めのストレートは注目に値する。それに多彩な変化球も器用に投げる事ができるのが菅野智之投手の凄さだ。実戦でどんなピッチングをするのか今から楽しみだ。

 福岡ソフトバンクのドラフト1位・東浜巨投手は56球の投球を行ったが、王会長が「こちらがブレーキをかけないと。今、どんなすごい球を投げてもシーズンが始まってからが仕事だからね」と指摘、高山コーチも「まだ体が強くないから土台づくりから。体幹や下半身を強化しないといけない」とストップをかけた。

 東浜巨投手はアマチュア時代も1日100球以上の投げ込みで肩とフォームを作ってきた投手、たしかにケガの心配は大きいが、投球練習をストップさせることで投球に影響しないか非常に心配だ。アマチュア時代の調整方法は、当然コーチも知っていると思う。その上で投球をストップさせたという事は、投球させない事によるリスクを首脳陣が取ったと言う事になる。

 東浜巨投手はパワーや持久走では他の選手より劣る事がわかった。しかし東都リーグでは35勝を記録する伝説の投手である。1年目は自分の調整法でやらせても良いのではないかと思うが、東浜巨投手の持ち味である自分のフォームを感覚としてしっかりとられる利点を、いかに少ない投球の中で実現させるのか、東浜投手には新たな課題となりそうだ。

 

 まさかの“采配ミス”を藤浪が帳消しにした。岩本が投球練習を終え、誰もいなくなったブルペン。ゆっくりと背番号19が登場した。見学できる両サイドには、テレビカメラやファン、マスコミが殺到。無数のシャッター音が響き渡る中で縦じまでの初の投球練習が始まった。

 

 捕手を立たせたまま腕を振り下ろすと、勢いのある直球がミットに吸い込まれた。乾いた音が響くたびに周囲がどよめく。注目を一身に集めながらも、昨年の甲子園春夏連覇右腕は堂々としていた。「腕を振りながら、体が開かないように意識できた。自分のピッチングに集中できたと思います」とサラリ。ラスト1球は自主トレ中と同じようにほぼ全力で、140キロ以上と思われる快速球を投げ込んだ。

 

 実は想定外だった。全力投球する若手に藤浪が交じれば、オーバーペースで故障につながる恐れがある。一人でのブルペンは首脳陣の配慮だったが、中西投手コーチは「かえって目立ちすぎたな。明日からは一緒でいいと言っていた」と苦笑いで振り返った。

 木の花(このはな)ドームのブルペンには約50人の報道陣が集結した。注目を浴びて力んでもおかしくないが、物おじせずに右腕を振った。途中からは変化球も解禁。カーブ8球、スライダー3球、カットボール4球のほか、高速シンカーのような軌道で沈む魔球、ワンシームも3球披露し、器用さもアピール。全45球を投げ終えると「久しぶりで楽しかったです」と言い切った。

G菅野キラリ45球 虎は密着マークへ - デイリースポーツ:2013/2/2

 相手役の実松を立たせたまま45球。直球にカーブ、スライダー、カット、ワンシームを投げた。実松が「後ろ(テークバック)が小さくて球の出どころが見づらい。最低10勝はしてもらいたい」と新人王クラスのノルマを与える完成度の高さを見せつけた。

 

 とはいえ、ベールをすべて脱いだわけではない。力の入れ具合は7割ほど。バックネット裏で目を光らせた阪神の太田貴スコアラー(47)は「まだまだ速くなる。もっと良くなってくる。これからじっくり見させていただきます」と“密着マーク”を予告した。

 キャンプ初日からブルペンに入り、56球を投げたルーキー右腕。だが、見守った王会長は「こちらがブレーキをかけないと。今、どんなすごい球を投げてもシーズンが始まってからが仕事だからね」と“待った”。高山投手コーチも「まだ体が強くないから土台づくりから。体幹や下半身を強化しないといけない」と無理はさせない方針だ。

 

 東浜は「100球は投げ込みじゃない」と公言しており、大学時代にはネットスローなども含めて1日600球を投げたこともあるという。即戦力の自覚から「ここでアピールして1軍に残りたい。1年目から勝負」と意気込むが、故障につながりかねないだけに、あえて手綱を引っ張った。

 

 ブルペンでは捕手・高谷に向かって、ラスト6球はボールゾーンに構えることを要求。「ストライクを投げるだけがピッチングじゃない。ボールゾーンでも打者が追うような球を投げたい」と繊細なコントロールを磨いた。投球への意識も高い金の卵だけに、焦らせず大事に育てていく。

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