阪神の新ドラフト戦略、横田慎太郎選手、江越大賀選手の成長に期待も・・・

 サンケイスポーツのコラムで、阪神のドラフト戦略について触れられている。横田慎太郎選手、江越大賀選手の活躍が、その成果になるという。

野手の伸び悩みを話し合う

 阪神は2006年の高校生ドラフトで1位指名した野原将志選手や、2007年の高校生ドラフト3位で指名した森田一成選手が活躍する事無く退団し、その他にも柴田講平選手、甲斐雄平選手、伊藤隼太選手、西田直斗選手と野手をドラフト上位で指名し獲得しているものの、下から突き上げるような活躍を見せる選手が出てきていない。

 そしてなぜ野手が1軍に定着しないのか、スカウト陣(主に佐野スカウト部長)、2軍首脳陣(主に平田2軍監督・当時)が徹底的に話し合い、野手の指名についてのアウトラインを決めたという。

 それによると、

 「まず野手は社会人や大学生を優先する。」

 「高校生野手の場合は、打力に目を奪われるのではなく、走力や肩がいい選手を優先する。」

というもの。

 そして2013年のドラフトで肩も足もある高校生の横田慎太郎投手を2位で指名すると、2014年のドラフトでも肩、足がある江越大賀選手やドラフト5位で植田海選手をしたという。

 

理由に疑問も

 ただし記事の中で阪神首脳陣が話したという言葉には引っかかりを感じる。

それは、「打力だけの選手はポジションが限られます。内野なら一塁か捕手。外野なら左翼。でも、そこには外国人選手が入る可能性が高い。すると一軍で起用されるチャンスがないんです。例えば、今の阪神ならゴメスやマートンを超える打力の選手が日本人でいますか? 逆に足と肩があれば、代走や守備固めで試合に入っていけるのです。ポジションだって多くありますね」というもの。

 当然、ドラフトで指名した選手が、マートン選手やゴメス選手に打撃でかなう訳がない。しかし、例えば中田翔選手や筒香嘉智選手は二人とも左翼手や一塁などでチャンスをつかみ、若き4番として期待される選手となっている。

 新人、特に高校生の選手に対するこの方針では、日本を代表するような4番打者は阪神からは出てこないではないかと思う。今は外国人が安定しているが、その選手が抜け、変わりに良い選手がいなくなった途端、チームは一気に弱くなるのではないだろうか。

 先日、巨人のドラフト2位の呪いは本当か?原因は巨人の補強スタイルにありという記事で意見を書いたが、阪神も強力で厳しいファンがいる中で常に結果を求められ、外国人選手やFAで選手を獲得し、若手選手がチャンスを奪いにくいチームに見える。

 4番打者や捕手を育てるという事は、その選手と心中するくらいの覚悟が必要で、「今年の優勝」という目標と相反するかもしれない。しかし、長い間4番をまかせられたり、ヤクルト時代の古田選手のような正捕手として任せられる選手が出てくれば、その先に常に優勝を狙えるチームがあるのではないかと思う。

 巨人や阪神のように常に勝利を求められるチームでは難しいかもしれないが、我慢して使い続ける事、またファンの温かい目が必要なのかもしれない。

 

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阪神タイガースのチーム世代表 | ドラフト会議ホームページ2015 Draft home page

 

 アウトラインはこうです。まず野手は社会人や大学生を優先する。より高いレベルで戦っていた野手であれば、プロのスピードと鋭い変化球に対応しやすい。高校生野手の場合は、打力に目を奪われるのではなく、走力や肩がいい選手を優先する。社会人や大学出身者でも、飛び抜けたパワーヒッターなら別格だが、打力だけの選手はランクを下げ、走攻守の特に足と肩の評価を重視する。  どうしてか? ある阪神の首脳陣の一人が話しました。  「打力だけの選手はポジションが限られます。内野なら一塁か捕手。外野なら左翼。でも、そこには外国人選手が入る可能性が高い。すると一軍で起用されるチャンスがないんです。例えば、今の阪神ならゴメスやマートンを超える打力の選手が日本人でいますか? 逆に足と肩があれば、代走や守備固めで試合に入っていけるのです。ポジションだって多くありますね」


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