東北楽天・松井裕樹投手、森友哉選手にダメ出しされたカットボールを投げる!

松井裕樹

 東北楽天のドラフト1位・松井裕樹投手が合同自主トレで、ドラフト2位の内田靖人投手とキャッチボールを行い、伸びのあるストレートの他に、ほぼ全ての変化球を試投した。夏の甲子園に向けて球数を減らすために習得しながらも、18Uでは森友哉選手(2013年埼玉西武ドラフト1位)に「いらん!」とダメ出しされたカットボールも本格的に取り入れる。

 

松井裕樹投手の悲願の球をバッサリ

 2012年の夏の甲子園で1試合22奪三振を記録しながらも、球数が多くてベスト8で敗れた桐光学園の松井裕樹投手、翌年の全国大会制覇に向けて球数を減らすために取り組んだのが、小さく曲がって打たせて捕るカットボールや、打者のタイミングを外すチェンジアップだった。

 結局甲子園でそれを試す事は出来なかったが18Uワールドカップのメンバーに選ばれると、4季連続甲子園に出場し、2年時に春夏連覇をしている森友哉捕手にカットボールを投げた。すると、「いらん!」とばっさりとダメ出しされ、大会では制球こそ安定しなかったがストレートとスライダーを中心に投げ、球数は相変わらず多かった。

 

プロでのスタイルは

 この日も内田靖人捕手から、「横回転じゃなく縦回転している」とダメ出しされた。もう少し時間がかかるようだが、そのほかに、少し指をずらして投げる球を投げると、内田捕手も「少し落ちた」とやや手ごたえを感じた。考えながら成長する松井投手らしく、いろいろと考えているようだ。

 田中将大投手も1年目、2年目はストレートにこだわり、勝ち星を残しながらも野村監督からはダメ出しされていた事があった。それから外角低めのコントロールやフォークボールのコントロールが上がりメジャーへ行く投手となっている。松井投手はプロで、高校時代のようなバシバシと三振を奪う投げっぷりの良いスタイルを目指すのか、変化球も交えた球で打ち取り、安定した成績を残す投手を目指すのか、どんなスタイルになるのだろう。まず1年目は甲子園の1試合22奪三振のような、左打者のインコース高めに思い切りストレートを投げるような、勢いのあるピッチングを見せて欲しいと、個人的には思うが。

 

 楽天のドラフト1位・松井裕樹投手(18)=桐光学園=が15日、新球のカットボールを初披露した。この日、宮城・仙台大で行われた体力測定の前に、同2位の内田靖人捕手(18)=常総学院=とキャッチボールし、5球を試投した。右の強打者用の秘密兵器として、キャンプで本格的に習得に乗り出す。

 ブルペンのような真剣な表情だった。内田を座らせることはなかったが、最大約40メートルの距離で90球、握りを見せながら「曲げるよ」「低め意識で」などと声を掛け、鋭いボールを投げ込んだ。直球をはじめ、持ち球のカーブ、スライダー、チェンジアップも確認。カットも小気味よくミットを鳴らした。

 昨夏、高校日本代表に招集される直前から練習を始めたという。「試合で投げたことはないです。まだまだ練習しないと」と控えめだが、右打者の内角を攻めるイメージで投げている。直球の握りをずらしボールを動かすことも試し、内田に「ちょっと落ちてる」と言われ、笑顔だった。

 冬晴れの空の下、松井裕が投じたボールが鋭く変化した。仙台大のグラウンドで、体力測定前のアップも兼ねて行われたキャッチボール。プロ入りに際して新調した黄色のグラブを手に90球を投じた。得意のスライダー、チェンジアップ、カーブだけではない。完全習得を目指しているカットボールも6球投げた。

 「きょうは少し暖かかったし、久々に屋外だったので強めに投げた。カットは試合で投げたことはない。まだまだです」

 桐光学園2年に出場した夏の甲子園で怪物伝説がスタートした。1回戦の今治西から10者連続を含む大会最多の22奪三振。特に落差のあるスライダーが「プロ級」と評された。3年夏は神奈川大会準々決勝で敗退。そこからプロを見据えてカットの習得を目指した。カットは大きな弧を描くスライダーとは対照的に小さく横に変化する球種。そのため左投手は、主に右打者の内角に投じてバットの芯を外すことを狙う。制球力を高めれば打ち損じも誘えて、球数も減る。

 ただ、怪物左腕といえども簡単にはマスターできない。8月には18Uワールドカップ(台湾)の日本代表に選出されたが、投球練習で西武の森(大阪桐蔭)にカットを投じたところ「いらん」と一蹴された。結局、その大会ではカットを投げることはなかった。


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