巨人・菅野智之投手投手が11勝、初回150km/h台連発で7回4安打2失点

巨人球団ニュース 2012年ドラフトニュース

 菅野智之投手が11勝目を飾った。プロ入り後の最速152km/hを記録するなど、アマチュア時代の剛腕投球を復活させた。

 10勝をした後、先週の中日戦で2回1/3で10安打7失点しKOされた菅野智之投手だったが、この日はその汚名挽回とばかりに初回から150km/h台を連発、プロ入り後最速の152km/hを記録するなど、全14球中9球が150km/h越えのストレートだった。

 東海大時代に1年生から150km/hを投げ世界大学野球選手権で157km/hを記録するなど、菅野智之投手といえば剛腕という印象だった。しかし大学でも上級生になると、勝つ投手としてコントロールの良い140km/h後半のストレートとスライダー、チェンジアップなどを有効に使うスタイルに変わり、今年プロ入りしてもそのスタイルで勝ち星を積み重ねて行った。

 徐々に他チームに研究されたり、疲れから抑えながら投げたストレートを痛打されるようになってきたものの、ここでエンジンのかけ直しができるのがハイブリッドな菅野智之投手の真骨頂ともいえる。この日は大学前半で見せた剛腕投球で7回に入っても150km/hを記録するなど7回4安打5奪三振2失点の好投を見せ、11勝目を挙げた。

 これで11勝4敗、東京ヤクルトの小川泰弘投手の12勝4敗にあと1つと迫り、防御率は3.04、小川投手は2.90と、新人王争いはますますわからなくなってきた。これからは1つの登板、1つの失点が大きく影響してくる。最後に上にたっているのはどちらだろうか。

 気持ちも、力も入っていた。初回1死、山崎の2球目。菅野はプロ最速を更新する152キロのストレートで空振りを奪った。「そうなんですか? 球速じゃない。でも『飛ばしていくぞ、いけるところまで直球』という強い気持ちを持って投げました」。2点先制してもらったその裏、14球中11球が直球系で、9球が150キロを超えた。東海大相模、東海大時代に慣れ親しんだ横浜でのプロ初マウンドは、攻撃的に滑り出した。

 中盤以降は左打者の内角を攻めるカットボールがさえた。「大体思い描いている球筋」とまで言い切る軌道だった。7回にも150キロをマークするなど、球威は落ちず7回4安打2失点。大量援護にも助けられ、チームトップの11勝目を挙げた。新人王を争うヤクルト小川に1差と迫ったが「全く興味ないです」。チームの勝利に貢献することしか頭になかった。

 不安を抱えたマウンドだった。前回(18日)の中日戦(東京D)では、自己ワーストの7失点で3回途中KO。「すごく今日を迎えるのが怖かった。今までにないような気持ちだった」と本音を吐露した。19日には気持ちを切り替えようと動き始めていた。G球場で行われた投手練習では、練習開始2時間以上前の午前8時に姿を見せた。普段一番乗りの内海はもちろん、球場警備員も到着する前だった。「ウエートです」と平静を装ったが、居ても立ってもいられなかった。

 「前回、凄くふがいない投球をしてしまった。きょうを迎えるのが怖かった」。新人王争いでヤクルト・小川に1差と迫る11勝目を挙げた右腕は、胸の内をこぼした。前回18日の中日戦(東京ドーム)は2回1/3を7失点と今季最悪の内容でKOされた。芽生えた恐怖心、順風だったルーキーに訪れた正念場。打ち勝てたのは苦しかった昨年1年間の浪人生活の経験だという。

 先発投手に与えられる中6日の調整期間。「たった6日やっただけで、何かができるような甘い世界じゃない。正直何をしたとか変えたというのはない」。それでも試合は待ってくれない。「腹をくくるしかない。去年に比べれば満足に野球ができている。投げたくても投げられない悔しさを味わったので」。プロ入り前に修羅場をくぐった23歳の開き直りだった。

 打っても2回に幸運なバント安打で3点目を加え、5回に右中間を破る適時二塁打と2打点。東海大時代はDH制だったが「去年は毎日打撃とバントはやってきた」。打撃面でも昨年の経験が身を助け、今季最多タイの21安打で16得点の猛打爆発に貢献した。

 東海大相模でも同球場で公式戦最終戦を迎えた。高校でも大学でも、9回に菅野が決勝点を許し敗れた。「高校、大学と思い出しながら投げました」。27日からの2位・阪神との直接対決を前に、投打でチームを再加速させた。

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