セリーグ・巨人優勝、総合的な補強の勝利

 セントラルリーグは巨人が優勝した。夏に2位に迫られた場面もあったが、その都度直接対決で3連勝するなど、試合での勝負強さが見られた。また、FA、トレード、外国人、ドラフトの総合的な補強での勝利と言える。

巨人補強戦略

投手

 昨年10月前後の段階ではFAで大竹投手の獲得がある程度予想できたものの、今シーズンに向けて先発の補強が課題とし、ドラフト会議では1位で石川歩投手を指名した。しかし石川投手を抽選で外すと、その他の即戦力投手を指名するのではなく、捕手の小林誠司選手、高校生の和田恋選手、田口麗斗投手を指名した。

 そのため投手については、昨年に新人の菅野智之投手がローテーションの軸になったようなルーキーの底上げというものは期待できず、外国人の補強や現有戦力の底上げで戦うと腹をくくったとみられる。

 澤村拓一投手不調で、菅野智之投手も夏に離脱するという厳しい状況となったが、FAで獲得した大竹投手やエース・内海哲也投手、杉内俊哉投手、小山雄輝投手などが踏ん張ると、最後は澤村投手、菅野投手も復帰して突き放した。

 まだ脂の乗った投手陣で数年は安泰とみられる投手陣だが、故障による離脱が響くなど層はやや薄くなっている。今年は即戦力投手の補強が必須とみられるが、ドラフトでは早大・有原航平投手を、FAではオリックスの金子千尋投手を狙っている。

 

野手

 野手は昨年の日本シリーズで主力打者が不調となり、今年も長野久義選手や阿部慎之介選手も苦しんだ。それでもアンダーソン選手や亀井善行選手、終盤の大田泰示選手などの活躍で勝利をものにしていった。

 しかし橋本到選手は1軍戦力になったものの、野手は多くがベテランになっている。ポスト阿部が叫ばれながらも、なかなか主軸を固められない状況だった。

 他球団の主軸はまだ年齢的に若くてFAで出てくる選手は多くない。外国人かドラフトで獲得するしかなさそうだが、今年のドラフトで即戦力の主軸候補は少なく、来年に向けては外国人出の補強となりそうだ。また、来年のドラフト会議では慶大の谷田成吾選手が候補に挙がってくるとみられる。

 

 セリーグにおいて経験や力の面で他球団は及ばない。ただし広島や東京ヤクルトは若い野手が、横浜DeNAは投手の戦力が揃ってきた。阪神や中日もオフに大胆な戦力補強をする可能性がある。常勝を求められる巨人は一歩も手を緩める事は許されない。

 


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