福岡ソフトバンク・東浜巨投手がプロ初完封勝利、大学時代は22完封を記録

東浜巨

 福岡ソフトバンクのドラフト1位ルーキー・東浜巨投手がプロ完封勝利を挙げた。

 この日の東浜投手はストレートの最速は146km/hだが、大体は140km/h前半だった。しかしそのストレートにキレがあり、見逃し三振を奪える球だった。その他、カットボールなどの変化球もコントロールされ、東浜投手の持ち味が発揮された投球で、北海道日本ハムを4安打10奪三振、無四球で完封した。チームの最終戦での達成だった。

 大学3年秋の後半の投球に近い感じがする。東浜投手は沖縄尚学高校でセンバツ大会で優勝し、プロがドラフト1位候補として注目したものの大学進学を決めた。大学でも即戦力なのは当然で1年目から登板し勝ち星を挙げていく。その中で特に目立ったのが完封勝利だった。1年生春のリーグの中央大戦でいきなり初戦の先発を任されると、澤村拓一投手(2010年巨人ドラフト1位)と投げ合い、1-0で堂々の完封勝利を挙げでデビューすると、続く国学院大戦でも完封勝利を挙げた。大学2年までは神宮球場の球速表示が速めに出るということもあったが150km/h台の速球を見せ、ストレートの力でも抑えるピッチングを見せていた。

 その後も順調に完封を積み重ね、3年秋にはリーグ記録だった15完封を超えると、大学4年間で22完封を記録している。だが、大学3年秋は、徐々に疲労も溜まってきたのか球速は140km/h台前半が多くなり、4勝4敗とこれまで快調に勝ち星を積み上げてきたのが勝てなくなっていた。しかしそれでも丁寧に低めにストレートを投げたかと思うと、キレの良いストレートを高めに投げて空振りを奪うなど、4勝のうち3勝が完封と投球術やコントロールを使った投球を見せていた。

 昨日のピッチングならば勝ち星は積み上げられるだろうし、完封もしていくと思う。しかし、「もっとやれる」という感じもする。球速も球威ももっと出せる。東浜投手はまだまだこんなものではない。

 プロ1年目は、東北楽天の則本昂大投手(2012年東北楽天ドラフト2位)や小川泰弘投手(東京ヤクルト2位)などが大活躍を見せる中で、常にその対象とされる悔しいシーズンだった事だろう。しかし、ようやくスタートラインに立ち、ここから東浜投手が逆襲を始める事になる。

  1位右腕・東浜が「直球が走っていた」と、序盤から140キロ台中盤のストレートでグイグイ押した。初回は陽岱鋼と西川をいずれも速球で見逃し三振に斬り、3~6回はすべて3者凡退。唯一得点圏に走者を置いた7回2死三塁では、4番のアブレイユを遊飛に打ち取った。10三振のうち9個を直球で奪い、被安打4の無四球完封。4月は2試合連続でKOされた23歳が、約5か月の2軍生活を経て自身3連勝。指揮官は「これで次のステップにいける」と、来季の飛躍を期待した。

東浜 遅すぎた初完封 CS消滅最終戦で本領発揮  - スポーツニッポン:2013/10/6

 札幌ドーム。午後4時45分に終わった日本ハム戦のヒーローインタビュー。ソフトバンク・東浜は「(CSは)最後まで諦めず貪欲にいきたい」と笑顔で話していた。

 Kスタ宮城。ちょうどその瞬間。西武・中村の決勝ソロが左中間席に吸い込まれた。西武が楽天を下し、ホークスの今季は終わった。リーグ新人完封一番乗り。被安打4、無四球でプロ最多の10三振を奪った。今季最終戦で本来の投球がよみがえった。


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