福岡ソフトバンクの工藤監督は、秋季キャンプである投手に注目した。2017年育成ドラフト1位で指名を受けた2年目の尾形崇斗投手だ。
152キロ右腕
尾形崇斗投手は学法石川高校で2年生秋は130キロ後半だったが、3年生の春に147キロを記録し、福島の速球派として打倒・聖光学院の一番手と注目された。プロ入りへの強い気持ちがあり2017年のドラフト会議では育成ドラフト1位で福岡ソフトバンクに指名されていた。
その尾形投手はソフトバンクでも成長を続け、現在は152キロを投げる。2年目の今年は3軍戦が主だったが、3軍戦と宮崎フェニックスリーグで66回2/3を投げて104奪三振と、圧巻の奪三振率を見せ、特に宮崎フェニックスリーグでは、6試合8回を投げて1安打で18奪三振、奪三振率が20.25という驚異的なペースで三振を奪っている。
フェニックスリーグが終わり秋季キャンプに入ったソフトバンクは、工藤監督がこの尾形投手のブルペン入りに合わせて視察に訪れると、「秋だねー。」と話し、収穫の秋に例えて尾形投手の投球を評価した。小川2軍監督も「頭がいいし、うちの森みたいに気迫を前面に出すので、見ていて気持ちがいい」と話す。
ソフトバンクは育成出身の千賀投手、石川投手が1軍で活躍をしており、また2017年では育成2位の周東佑京選手、3位の大竹耕太郎投手が支配下入りし、1軍で活躍を見せている。尾形投手も「来年はヒーローインタビューを受けたい」と話し、支配下登録、1軍昇格、そして1軍でヒーローとなるイメージをすでに持っている。
学法石川で急成長をし、プロでもその速度のまま成長をしている尾形投手、千賀2世というふさわしい成長劇を、来年は見られそうだ。
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