福岡ソフトバンクは、2021年ドラフト1位の風間球打投手に戦力外通告を出し、育成契約の打診をした。これで過去10年間にドラフト1位で指名した選手のうち、4人が戦力外となった。
4人が戦力外
福岡ソフトバンクは、2021年のドラフト1位・風間球打投手が戦力外となり、2019年の佐藤直樹選手も昨年末に戦力外となり育成契約をした。2017年の吉住晴斗投手(2021年に引退)、2015年の高橋純平投手(2023年に引退)など、過去10年で指名したドラフト1位選手のうち、4人が戦力外となっている。
また2018年の甲斐野央投手、2016年の田中正義投手はFA移籍選手獲得の人的補償として、それぞれ西武、日本ハムに移籍し、田中投手はリリーフエースとして活躍をするなど、FA補強の多いチームとしてドラフト1位指名選手が他球団に流出している。
その他の選手を見ると、2014年の松本裕樹投手がリリーフエースとして活躍しており、2020年の井上朋也選手、2022年のイヒネイツア選手、2023年の前田悠伍投手はプロスペクトとして期待されている。佐藤選手は今年6月に再び支配下登録を勝ち取り、1軍で44試合に出場をしている。
かつてプロ野球では、ドラフト1位指名選手には10年間は解雇しないなどの条件があったりと、その選手に逆指名をさせて獲得をするためにインセンティブを含めた契約というのも存在したようだが、現在は逆指名というものはほぼ無くなり、重複をしたら抽選という公明正大なドラフトとなった結果、ドラフト1位指名選手も他の順位の選手同様に、かなり早い段階で育成契約選手になるケースも見られている。
いずれにしても、風間投手はまだ21歳と若く、持っている力を発揮できれば楽しみな素質を持っている。また、井上選手、イヒネ選手、前田投手にとっては、結果を出さないと安泰ではないという刺激を受けている事は間違いないだろう。
近年のソフトバンクのドラフト1位指名選手は苦戦をしている。直近10年のくくりでいえば、人的補償での他球団移籍が2人いて、これで戦力外通告を受けた選手は4人目となった。とはいえ、風間はまだ21歳で素材は抜群。球団からも育成選手からの返り咲きを期待されている。その思いに何としてでも応えるつもりだ。
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