東京ヤクルトのルーキー・小川泰弘投手が11勝目を挙げた。
小川投手はホームランを許すなど7回3失点したものの、味方が8回に6点を奪って逆転し11勝目が転がり込んだ。阪神メッセンジャーに2勝差をつけ11勝2敗、防御率は2.70、新人王争いをしている巨人・菅野智之投手の8勝2敗、防御率2.79にも差をつけている。
オールスターでは阪神・能見投手にフォークを、広島・前田健投手にスライダーの使い方を教わり、横浜DeNA・三浦投手には登板時のメンタルとブルペンでの調整の仕方を教わったという。さらに進化した小川投手が低迷するチームの中で輝きを放ち続ける。
オールスターの第2戦では2回を無失点に抑えた後、多くの選手が食事などに出る中でウェートトレーニングをして、この日の投球に備えていたという。この抜群の精神力が170cm前後ながらもこれだけの活躍を見せるのにつながっていると断言できる。
「強運」と報道されているが、そういうことではないようだ。
6月15日のオリックス戦から6連勝。最下位に低迷する燕党の“安息日”である毎週土曜日の白星を守り、球団の新人連勝記録も塗り替えた。
球宴が一つの転機だった。能見(阪神)にフォーク、前田健(広島)にスライダーの使い方を教わった。三浦(DeNA)には登板時のメンタル面を取材。ブルペンでの調整の仕方を教わり「気持ちのメリハリ、スイッチが大事なんだとあらためて思いました」。夢の時間を1分、1秒も無駄にはしなかった。
祭りの後にはすぐに気持ちを切り替えた。2回無失点で勝利投手となった球宴第2戦(20日、神宮)の試合終了から数時間後。多くの選手が食事に繰り出すなか、クラブハウスでウエートトレーニングを敢行した。1週間後の登板に備え、先発登板したのと同じ疲労感を作り出すためだった。
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