大阪桐蔭・森友哉選手が高校通算41号ホームラン、優勝で高校野球終えた森友哉捕手の3年間を振り返る

大阪桐蔭, 森友哉

 輝いた3年間をすごした森友哉捕手、高校最後の試合もやはり輝いていた。

 森友哉選手は大阪桐蔭に入学すると1年生の秋からマスクをかぶり、当時2年生だった197cm右腕・藤浪晋太郎投手の球を受け始めた。秋季大阪大会の決勝、甲子園に出場した東大阪大柏原戦で1番バッターとして先頭打者ホームランを放った。

 2年生になると、センバツ大会では藤浪晋太郎投手を良くリードすると共に、バッティングでも準決勝でホームランを放った。しかしこの大会では50m6.2秒の足のある1番を打つ捕手として、またワンバウンドの投球を捕球してセカンドへ送球し盗塁したランナーを刺すなど、足や肩で注目を集めていた。

春季大会でホームランを量産し始めると夏の甲子園でも済々黌戦で大竹耕太郎投手からバックスクリーンへホームラン、準々決勝の天理戦では1番打者として初回に先頭打者ホームランを放ち、スラッガーとしての道を進み始めると共に、大阪桐蔭の春夏連覇に大きく貢献した。また2年生で18Uワールドカップ日本代表に選ばれ、大谷翔平投手、神原友投手などをリードしたものの、アメリカ戦で2度のタックルを浴びて負傷するなど、小柄な捕手への厳しい洗礼を受けてしまった。

 3年生となった春は練習試合で27号ホームランを放ち試合に臨み初戦で5打数4安打3打点を記録したものの、練習で右足を痛めて次戦を欠場しチームは敗れた。夏の大会では初戦で2打席連続ホームランを放った。しかしチームは3回戦で敗れてしまい、春夏で優勝はならなかった。2年連続で出場した18Uワールドカップではカナダ戦でホームランを放ち、チームを準優勝に導いた。

 そして高校最後となる国体、常総学院戦でホームランを放つと、この日の修徳戦も一時は勝ち越しとなる2ランホームランを放ち、高校通算41号とした。チームは同点に追いつかれたものの、両校優勝となり最後の大会を優勝で飾って自らの高校3年間に花を飾った。

 大舞台の経験が多く、しかも大舞台で力を発揮した。18Uでも2年連続で正捕手として、大谷翔平投手、藤浪晋太郎投手、松井裕樹投手、安楽智大投手といった各世代を代表する投手をリードした。挫折もあったが栄光の3年間が終わった。あとはドラフト会議を待つのみとなる。

 有終の美を飾り、森友の笑顔が弾けた。6―5の6回1死二塁、右中間に突き刺す高校通算41号の2ラン。「自分のスイングで、ジャストミートできた。でも、(41発は)打ちすぎですね」。ダブルヘッダー1試合目の準決勝では、シングルヒット1本に終わったが、高校最後の試合で豪快な一発。今大会は4試合で2発を含む14打数4安打の6打点の活躍で、昨年に続く優勝に導いた。

 あとは24日のドラフトを待つだけとなった。すでに12球団OKの姿勢を表明しているプロ注目砲だが、この日は「早くスタメンで出ることが一番」と1年目からのレギュラー獲りも宣言。「バッテリーを組みたい気持ちもあるし、打者として対戦もしたい」。昨年にバッテリーを組み、甲子園春夏連覇を達成した藤浪晋太郎(現阪神)との対決にも夢をはせた。

 怪物捕手が、高校生活最後の試合を豪快アーチで締めくくった。準決勝で鳴門を破り、迎えた修徳との決勝戦。1点リードで迎えた6回1死二塁、森友哉はチェンジアップをフルスイングした。次の瞬間、打球は右中間席で弾んだ。「数は打ちすぎかな」と振り返った高校通算41本目だった。

 国体の4試合で2本塁打を放ち、ドラフト1位候補の実力を発揮した。昨年は藤浪(現阪神)とのバッテリーで春夏甲子園連覇を達成。主将に就いた今年は頂点に届かなかったが、春夏連続で甲子園に出場した。18Uワールドカップでも主将を務め、日本代表を準優勝へと導いた。「凄く良い経験をさせてもらった。日本一、充実したんじゃないかな」と笑った。

 10月24日のドラフト会議。1位候補として迎える心境を「ドキドキ」と表現し、こう言った。「一番は(プロで)早くスタメンで出られるように。長いこと野球ができ、ベテランと言われるような選手に」。さらに先輩の藤浪にも思いをはせた。「バッテリーを組みたいし、逆に対戦もしてみたい」。森友哉の夢は無限に広がる。


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