盛岡大付・松本裕樹投手が聖光学院戦で1失点完投勝利、東北楽天スカウト注目

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 147km/hの速球を投げる来年のドラフト注目投手の一人、盛岡大付の松本裕樹投手が聖光学院を1失点に抑えて完投勝利を挙げた。

 松本投手は盛岡大付で1年生の時から注目された投手で球速は147km/hを記録し、来年の高校生では済美・安楽智大投手や前橋育英・高橋光成投手などと共に注目されている投手の一人。昨日も雨の中で登板して142km/hをマーク、聖光学院を6回2安打9奪三振に抑える好投を見せたが雨の為にノーゲームとなり、2日連続の同じ相手での先発となった。

 この日も2回表で登板中に雨が激しくなり2時間半の中断があるなど厳しい中での投球となったがピンチを招いても得点は許さず、4回2アウトからは5者連続三振を奪ってチームを勢いづけた。「完封したかったので悔しい」と9回に1失点したことを悔やんだが、この日も143km/hを記録し勝てる投手として成長を見せている。

 昨日とこの日の試合には東北楽天・上岡スカウトが視察しており、「夏よりだいぶ良くなった。フォームにタメができた。ドラフト候補です」と評価している。地元の逸材に早くより注目をしている。

 今日は青森山田戦で勝てばようやくベスト8、トーナメントで1回戦からの出場となり雨のためにもう1試合多くるなど厳しい戦いになっているが、あと2勝すれば甲子園出場が見える。安楽投手、高橋投手が不在のセンバツで存在感を見せ付けて肩を並べるために絶対に出場したいだろう。

  そんな嫌な流れをエース・松本が断ち切った。「(中断中は)打撃練習やストレッチをやってました」と平然と言う強心臓の男は、4回2死から5連続三振を奪いチームを鼓舞した。前日はノーゲームで記録に残らないものの6回を“零封”した右腕は連投でも快投。9回に“15イニング目”に失点し「チームとしては勝ててうれしいが、完封したかったので悔しい」と淡々と振り返る。聖光学院の6季連続甲子園出場の望みを絶ち切った投球にも「去年負けたことは意識なく、チームとして向かっていくだけだった」と平常心を強調した。

 関口監督は「(松本は)すごいなと思いますよ。ランナーを出してからが強くなった。おんぶに抱っこに肩車ですよ」と最大限の賛辞を贈るとともに、エースと心中を宣言。「選手が投げたいと言うならば、止めることはできませんよ」。

 雨にリベンジの機会を阻まれた。盛岡大付・松本は、試合成立まであと1イニングで無念のノーゲームとなり「正直、やりたかった気持ちはあります。でも1試合多くなるだけ、余計なことを考えずに気持ちを切り替えます」と語った。

 再戦になっても負けない―。そう思えるだけの快投だった。雨の中、最速は142キロをマーク。5回に味方が3点をプレゼントすると、6回はアウトを全部三振で挙げ、6回を被安打2、毎回の9三振を奪っていた。

 「1回負けている相手に負けられない」。聖光学院は、昨秋の東北大会準決勝で完投しながら9回サヨナラ負けした相手。新チームになって背番号1を付け、自覚が増した。「練習試合では試合毎に変化球を多くとか真っすぐを中心にとか自分で考えて投げている」

 雨の中でも低めの制球はぶれなかった。見守った楽天・上岡スカウトは「夏よりだいぶ良くなった。フォームにタメができた。(来秋の)ドラフト候補です」と成長ぶりを認めた。松本は「明日も投げさせていただきます」と自信満々に、不敵に笑った。

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