菊川南陵の大田圭利伊選手がドラフト会議での指名を待つ。
大阪の強豪高校で挫折
大田選手は父親がナイジェリア人で190cm96kgの大型選手、日本で育ち大阪の興国高に入学して野球をしたものの挫折、菊川南陵高校に再入学していた。規定により高校2年生までしか公式戦に出場はできなかったが、通算29本塁打を記録し、50m6.2秒の足で活躍を見せた。
2年夏で高校野球が終わるとその後は野球の練習も辞めていたが、母親より「野球を続けて」と言われてこの春からプロ入りをも目標に練習を再開した。
2球団の入団テストで最終試験まで残る
走して迎えた9月、広島と北海道日本ハムの入団テストに参加すると、共に最終試験まで進んだ。合格の発表はドラフト会議での指名という事になる。「みんなや親が喜んでくれれば。今はただ待つだけです」と大田選手は話した。
育成ドラフトでの指名となりそうだが、素質の高い大型選手として期待したい。ドラフトでは注目の一人となる。
父がナイジェリア人だが日本で生まれ育ち、英語は全く話せない。卒業後は語学留学を考え、昨夏の引退後は練習していなかった。だが母・いつさん(50)から「野球を続けて」と言われ、プロを視野に。今春、トレーニングを再開し、体のキレも戻ってきた。牧野剛史監督(34)も「練習を頑張っていましたからね」と努力を認める。9月に受験した広島と日本ハムの入団テストでも、最終試験まで残った。
打撃フォームも変えた。高校ではチームの勝利を優先し、ミートを重視していたが、現在はフォロースルーを大きくして一発長打を狙っている。「芯に当たったときの長打力が持ち味ですから」。190センチ、96キロの巨体ながら50メートルを6秒2で走る身体能力も魅力。隠れた逸材が指名を受けて大舞台へ飛び出すか、注目だ。
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