ドラフト1位候補、高橋光成投手の現在の状況

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 今年のドラフト会議で目玉候補になるとみられていた、昨年夏の甲子園優勝投手・高橋光成(前橋育英)。あの夏以降、あのピッチングは1度も見られていない。ケガなどもあり復活に向けて一進一退を繰り返す高橋光成投手の現状は。

昨年夏以降の状況

 高橋光成投手は昨年夏の甲子園で優勝を収めたものの、準決勝、決勝では疲労と暑さによりフォームも肘が下がり崩れていた。18Uワールドカップの日本代表メンバーに選ばれ、チェコ戦では2番手で登板し2回1安打3奪三振で勝利投手となったが、2次ラウンドアメリカ戦では4-6と追い上げた9回に登板し1回で4失点をしてしまう。

 そして帰国の翌日に行われた秋季大会初戦にマウンドに5回からマウンドに登ったが6回に1失点するなど点差を広げられ、初戦敗退となった。

 長いオフとなり疲労回復と体力強化をしていたようだが1月にバント練習で利き手の右手のひらを骨折し、3月上旬にキャッチボールを始めていた。春季大会はチームが初戦で敗れ公式戦の登板の機会の無いまま夏を迎える事になった。

 

練習試合で一進一退

 練習試合では宮崎で行われた招待試合で2試合に登板し13回を無失点に抑え、142km/hを記録し復活も近いかと思われた。しかし6月1日の関東第一との練習試合では8回を投げて7失点、6月14日の東海大相模との練習試合でも5回13安打5四死球、2本のホームランを浴びて6失点、まだまだ厳しい状態が続いている。

 高橋光成投手の昨年夏の甲子園での投球(序盤戦)は、腕の振りやフォームがキレイで、角度のあるストレートの質も素晴らしかった。148km/hを記録しているが、140km/h前後のストレートでも空振りを奪える球の角度と回転があった。

 しかしあの球を投げられるのは、投球フォームのバランスも精神的なバランスも非常に良い時のものと言えた。疲労でフォームが崩れ、甲子園優勝の夢も果たし、今年再びあの球を投げられるようになるのか、個人的にとても心配をしていた。

 

練習試合で一進一退

 あのような理想的なフォームを取り戻すのは非常に難しく、プロでも一時期だけ素晴らしい活躍を見せるもののフォームを崩して見失い、球速も出なくなっていった投手もいる。

 またあのフォームを目指すのか、それとも体力的にも成長した今の高橋投手にあった別のフォームを新たに作るのか、いろいろな取捨選択をしなければならない難しい状態にありそうで、夏までにその答えが出るのか注目をしたい。

 

ニュー光成、連覇導く ― デイリースポーツ紙面 2014/6/18

 

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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