智弁学園・岡本和真選手が72号130m特大弾、巨人など7球団20人のスカウト視察

智弁学園, 岡本和真

 智弁学園の岡本和真選手が奈良大会準々決勝も登美ヶ丘戦で、高校通算72号となるホームランをレフトスタンド防護ネットに突き刺した。巨人が6人態勢で視察をするなど7球団20人のスカウトが集まった。

2安打5打点

 岡本和真選手はこの日、2回に2アウト2,3塁の場面で2点タイムリーヒットを記録すると、4回はノーヒット1塁の場面で打席に向かう。甲子園でもスタンドに放り込んだような甘めのスライダーを逃さず、推定130mの特大ホームランとなった。5回は押し出しの四球を選び、2安打5打点でチームの5回コールド勝利に大きく貢献した。

 また5回にはマウンドに登ると最速137km/hを記録、2安打を浴びたもののぬ失点に抑え、肩の強さも見せている。

 

巨人は6人態勢で視察

 この試合には7球団20人のスカウトが視察に来たが、巨人は6人態勢で視察をした。山下スカウト部長は「打球の速さ、飛距離は高校生離れしている。打球の角度がいい。トップクラス。」と評価し、「大物のホームランバッターになるのは間違いない」と太鼓判を押した。

 NO1を狙う巨人にとって、スラッガータイプの選手としては岡本和真選手が最上位にランクされたようだ。早稲田大・有原航平投手、横浜高校の浅間大基選手が1位候補に挙がっているが、チームの方針によっては岡本選手の名前も挙がってくるだろう。

 他にも、

○福岡ソフトバンク・永山スカウト部長:「広角に、遠くに飛ばせる力が一番の魅力。70本塁打以上打っているように、非常に楽しみな選手」

○オリックス・内匠スカウト:「ホームランに出来る球をホームランにする。無駄のない対応ができるのは素晴らしいしすごい。打つ事に関しては言うことなし。4番候補に十分なる」

○東北楽天・愛敬スカウト:「飛距離はずば抜けている。勝負運も持っている。将来性があるし、鍛えがいのある選手」

○阪神・竹内アマディレクター:「2打席の内容を見ても、レベルが一つ上というのを再確認できた」

 

 各球団とも評価はトップクラスという事で一致している。将来の4番候補を望むチームは、岡本和真選手がドラフト1位という事になりそうだ。

 

 ピンポン球のようにすっ飛んだ。6―0で迎えた4回無死一塁。智弁学園・岡本が1ボールからのスライダーを捉えた打球は、左翼後方にある林の中に設置された防球フェンスを直撃した。今大会2本目、高校通算72号の2ランは推定飛距離130メートルの超特大弾だ。「次の打者に『絶対につなぐぞ!』と言った。ホームランは狙っていない」。派手なガッツポーズをすることもなく、悠然とダイヤモンドを一周した。

 2回には2死二、三塁から、初球を中前へはじき返す2点打。初回は初球が死球、5回はストレートの押し出し四球と、たった2度のスイングで2安打5打点を叩きき出した。6人態勢であらゆる角度から目をこらした巨人・山下スカウト部長は「打球の速さ、飛距離は高校生離れしている。打球の角度がいい。(アマでは)トップクラス。大物のホームランバッターになるのは間違いない」と絶賛。圧倒的な打撃だけでなく、5回からは今春センバツ2回戦(対佐野日大)以来の公式戦登板。2安打は浴びたが最速137キロを計測し、二刀流もアピールした。

 ライナー性の打球はどこまでも飛んでいった。両翼93メートルの佐藤薬品スタジアムの左翼フェンスを越え、芝生席も通過。防球ネットも越え、林に消えた。飛距離130メートル。岡本は会心の場外2ランに納得した表情を浮かべた。

 「甘い球を仕留める練習をしてきました。普段の練習から、一球一球打ち損じをしないように心掛けて打ってきました」。プロの打者でも7割は失敗する。打率3割を打つためには失投を打ち損じないことが重要となるが、今春のセンバツで大会最多タイ記録の1試合2本塁打を放ち、その名を全国にとどろかせた怪物が体現した。4打席のうち、2打席が四死球でスイングしたのはわずか2度。2スイングでいずれも失投を捉えた。


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