大分高・佐野皓大投手がプロ志望表明、巨人・山下スカウト部長が「ドラフト2位で指名される」

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 夏の高校野球甲子園大会、2日目第3試合に行われた日本文理vs大分の試合は、プロ注目投手同士の対決となった。大分の150km/h右腕・佐野皓大投手は試合前に155km/hを目標としていたが最速は145km/h、2-5で敗れ甲子園のマウンドを後にした。試合後にプロ志望を表明した。

最速145km/hの投球内容は?

 佐野皓大投手は今春の九州大会で150km/hを記録していたが、夏の大分大会では140km/h前半から中盤の速球とスライダーのコンビネーションで勝ち上がった。甲子園でも試合前には、「甲子園最速の更新」、「155km/h」という目標も口にしていたが、故障前の安楽智大投手のように常時140km/h後半を記録するのではなく、アベレージでは140km/h前後で、ここぞというストレートで150km/h近くを記録するのが特徴といえる。

 この日も立ち上がりは130km/h台のストレートとスライダーで立ち上がり、徐々に140km/h台を記録、最速は145km/hまで伸ばしたものの、多くは内角外角の散らした140km/h前後のストレートと、低めに鋭く曲がるスライダーが中心だった。

 同点の7回裏に日本文理の星兼太選手に2ランホームランを浴びるなど3失点、「中盤からスピードが落ちて甘くなった。スタミナ不足です」と話した。9回を投げて13安打7奪三振2四死球で5失点という内容だった。

 

スカウトは高い評価、巨人スカウトはドラフト2位評価

 試合に敗れたものの、視察したプロのスカウトからは高い評価を受けた。巨人・山下スカウト部長は「打たれはしたが、甲子園で一番いい球を投げていた。2位で指名される選手だと思う」とドラフト上位候補の評価をした。

 また阪神の中村GMも「好素材だよ。投球術にもたけている。涌井や唐川みたいな感じだろうね」と話すと、横浜DeNA・吉田編成スカウト部長兼GM補佐も、「手首が柔らかい。ひじの使い方がいいから変化球も生きてくる」と評価した。

 中日の中田スカウト部長も「持っているバネは良いし、腕の振りはシャープ。潜在能力は高い」と評価したものの「コントロールしようとしたら、力を抜かないといけない」と制球力の課題も指摘した。

 

プロ志望を表明

 試合後に佐野投手は「プロに行きたい」とプロ志望を表明した。

 やや不安定な投球内容だったし球速も145km/h止まりだった。でも各球団のスカウトは素質の高さを評価している。クイックのようなフォームから140km/hを超す投球は、課題は多いものの素質は高いと見ている。見えている課題をクリアしてゆけば140km/h後半を常に投げ、鋭いスライダーで勝負できる投手になるかもしれない。

 個人的には元千葉ロッテの前田幸長投手のような感じになるかもしれないと感じた。ドラフト会議では3位か4位当たりでの指名になるのではないかと思う。

 相手の直球狙いは気付いていた。「自分の強い部分でやられたくなかった」。投打でチームを引っ張ってきた大黒柱の意地が、逃げることを許さなかった。「155キロを目指す」と宣言した球速は145キロ止まり。今大会限りで勇退する佐野徹監督(55)にも聖地初勝利を贈れず「一人で野球をやったかなという感じ」とうなだれた。

 自分を責め続けた背番号1だったが、ネット裏の評価は上がった。大分大会も視察した巨人・山下スカウト部長は「打たれはしたが、甲子園で一番いい球を投げていた。(ドラフトの)2位で指名される選手だと思う」と絶賛した。

大分佐野、初戦で散る - 西日本スポーツ 2014/8/13

 

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